ふみの ふしめの たぐいの まとめ
● つづくふみの ふしめと きれるふみの ふしめ
ふみは、つづくふみの ふしめと きれるふみの ふしめから なる。
① つづくふみの ふしめとは、ふみの もっとも はじめや なかに あって、ふみが あとの ふみの ふしめに つづく。
② きれるふみの ふしめとは、ふみの もっとも あとに きて、ふみが そこで おはる。
(たとへ) しろい はなが にわに(あとにつづく) さくおはる。
● かかるふみの ふしめと うけるふみの ふしめ
かかる・うける……ふみの ふしめと ふしめが むすびつくこと。まへの ふみの ふしめが かかるふみの ふしめ、あとの ふみの ふしめが うけるふみの ふしめ。
(たとへ) はなが さくかかるふみの ふしめ → うけるふみの ふしめ
ときあかし
これからふみの くみたてに ついて まなんで いきます。
はじめに、ふみの ふしめの たぐいに ついて しって おきましょう。
1 つづくふみの ふしめと きれるふみの ふしめ
ふみはふつう、いくつかの ふみの ふしめが つらなって できています。
たとえば、「しろい はなが にはに さく。」と いうふみは、「しろい」「はなが」「にはに」「さく」と いう よっつの ふみの ふしめから できています。
これらの ふみの ふしめの うち、「しろい」「はなが」「にはに」の みっつは、それぞれ ふみの もっとも はじめや なかに あって、ふみが あとの ふみの ふしめに つづいています。
それに ついて、「さく」と いうふみの ふしめは、ふみの もっともあとに きてふみが そこで おはっています。
「しろい」「はなが」「にはに」の ように、ふみの もっとも はじめや なかに あって、ふみが あとの ふみの ふしめに つづくふみの ふしめを つづくふみの ふしめと いいます。
「さく」の ように、ふみの もっともあとに きてふみが そこで おはるふみの ふしめを きれるふみの ふしめと いいます。
つづくふみの ふしめと きれるふみの ふしめ
つづくふみの ふしめと きれるふみの ふしめ
うへの ように、ひとつの ふみは ふつう、いくつかの つづくふみの ふしめと ひとつの きれるふみの ふしめとで なりたっています。
きれるふみの ふしめの おほくは、いひきる かたち(ふみの おわりや ふみを とめるかたち)や あいてに してもらうかたち(あいてに おこなうように しめすかたち)に なります。
たとえば、「いくぞ。」と いうふみの ように、きれるふみの ふしめだけ からなる ふみも あります。
2 かかるふみの ふしめと うけるふみの ふしめ
ふみを つくっているふみの ふしめの あひだには、こころの むすびつきが あります。
ふたたび「しろい はなが にはに さく。」と いう たとへの ふみを もちいて、このことを かんがえてみましょう。
まず、「はなが」と「さく」が「なにが―どうする」と いう かかはりで むすびついています。
そして、「しろい」が「はな(が)」の さが(どんな)を ときあかし、「にはに」が「さく」の ところ(どこに)を ときあかしています。
つまり、「しろい」と「はなが」も、「にはに」と「さく」も、それぞれ ときあかすふみの ふしめと されるふみの ふしめと いうかかはりで むすびついています。
「しろい」「はなが」「にはに」「さく」と いう よっつの ふみの ふしめの こころの むすびつきを まとめると、つぎの まとめの ように なります。
【まとめ】かかるふみの ふしめと うけるふみの ふしめ
このように、ふみの ふしめと ふしめが こころの うえで むすびついていることを、
まへの ふみの ふしめから みて「かかる」と いい、あとの ふみの ふしめから みて「うける」と いいます。(ふたつあわせて、ふみの ふしめの かかりうけと いうことも あります。)
たとえば、「はなが」と「さく」の ふたつの ふみの ふしめの むすびつきは、「はなが」が「さく」に かかる、または、「さく」が「はなが」を うけると いうように いいあらはします。
このとき、まへの ふみの ふしめを「かかるふみの ふしめ」、あとの ふみの ふしめを「うけるふみの ふしめ」といいます。
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おなじふみの ふしめが、かかるふみの ふしめに なるときに、うけるふみの ふしめにも なることが あります。
さきの たとへで、「はなが」は、「さく」に ついては かかるふみの ふしめですが、「しろい」に ついては うけるふみの ふしめに なっています。
また、うけるふみの ふしめに かかってくるふみの ふしめは ひとつだけとは かぎらず、ふたつよりおほくの ふみの ふしめを うけることも あります。
さきの たとへで、「さく」は、「はなが」と「にはに」の ふたつの ふみの ふしめを うけています。
ふみの ふしめと ふしめは、さまざまな かかはりで むすびつきます。
たとえば、うへの たとへの ふみの「はなが」と「さく」は、あるじを あらはすことばと あるじの うごきを あらはすことばの かかはりで むすびついています。
また、「しろい」と「はなが」、「にはに」と「さく」は、どちらの むすびつきも ことばの まへに つき くはしくする ことばと かぶりことばの まへに つき くはしくする ことばの かかはりです。
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