コオロギの表示義務なしで強行したい河野太郎と、表示を義務付けたイタリアやハンガリー
コオロギの表示義務なしで強行したい河野太郎と、表示を義務付けたイタリアやハンガリー
3月30日の国会(衆議院消費者問題特別委員会)にて、コオロギに関する話題もでました。
国民の健康よりも利権優先の河野太郎氏
河野大臣曰く、「現時点、何の問題も起きていないから表示義務する必要もない」とのことです。
(実際の国会答弁)
原材料としてコオロギを含む食品これどれだけあるのか私は承知をしておりませんが、アレルギーなどの健康に対する影響が生じたという具体的な事例はまだ来てないようでございます。
具体的な事例がないものですから、コオロギについて特に現行の原材料標準ルール以上の表示の義務付けを行う必要は現時点でないというふうに承知をしております。
現時点においても、想定される事態(甲殻類アレルギーの人は、コオロギにもアレルギー反応を示す可能性がある等)が出ているにもかかわらず、このような返答。
このことからも「国民の健康を守るために手を尽くす」というような発想は「一切ない」ということがよくわかります。
さすが、何か問題が起きてから考える・内容によってはごまかせばいい・改ざんしてしまえ、がまかり通っている、倫理の底が抜けた自民党らしい返答です。
ちなみに、この河野太郎氏についてですが、Twitter上においても、コオロギ食について反対や批判を述べた人のことはブロックしている模様。
彼のブロックを「彼はSNSの功罪がわかっている」「丁寧に反対すれば聞いてくれる」と擁護している方もいらっしゃいますが、そもそも河野太郎氏にリプしていない人のことでさえ、エゴサしまくってブロックしていますしね。
また、取り立てて誹謗中傷ではなく、真っ当な「意見」を述べている人のことも即ブロックしているのですが、ね。……
利権については色々出てきますので(ダボス会議、伊藤忠商事メインに)興味のある方は是非。
イタリアでは「表示すること」等を法令化
先月末、イタリアでは昆虫食品に対する新しい法令が発表されました。今回対象となっている昆虫は、具体的には「コオロギ、トノサマバッタ、ミルワーム幼虫、イナゴ」です。
この内容は、以下の通りのようです。
- 商品ラベルの遵守
原産地、アレルギーリスク、昆虫粉等の分量を商品ラベルに示すこと - 店舗内の陳列棚の差別化
従来の食品(パスタ)とは離して陳列すること(明確に差別化すること) - 伝統的な地中海食への昆虫粉の使用を禁止
このような法令を出した理由としては、消費者(国民)の以下の権利を守るとのことです。
- 自分は何を食べているのかを知る権利
- 好きなものを選ぶ権利(昆虫の種類も含め)
- 選択肢(昆虫が含まれていないものを選ぶ権利)
またこういったことがきちんと守られているかを監視する部署も明確に定められています。(食品安全行政、保健省)
至極真っ当な理由ですよね。
ハンガリーでも規制化
ハンガリーもEU加盟国ですが、昆虫を食品として販売する(混入含む)ことを進めようとするEUを支持しなかった唯一の国だそうです。
そんなハンガリーでも、いや、そんなハンガリーだからこそ、消費者を保護するための厳しい規制を始めました。
それは、
- 昆虫を由来とするたんぱく質を含む全ての食品に「警告」というラベルを貼ることを義務付け
- 「昆虫タンパク質を含む食品」と表示すること
- 他のものと区別して陳列することを義務付け
ハンガリーの農家は常にハンガリー国民に高品質な食材、新鮮で良質な食品を提供しており、食糧不足もタンパク不足も恐れる必要はないということも、ハンガリーの政府は強調しています。
※ハンガリーの食料自給率は高いです
あとがき
牛乳を廃棄させ、酪農家を潰しまくり。栄養価も高いおからも廃棄させ。減反も進め。
その一方でコオロギ推進。しかもコオロギ混入について表示する気もない・させる気もない。国民から「選ぶ権利」さえも奪う行為です。
それでもなお、自民党を支持するというのは、「日本の食生活を守らないことに同意します」と全く同義だということを、理解している人はどれだけいるのでしょうか。
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