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ボイストレーナーになるには ボイストレーナーになる方法 ~ その4‐① ~

ボイストレーナーになるには ボイストレーナーになる方法 ~ その4‐① ~


「ボイストレーナーになる方法」の最終回です。

今回は2回に分けてお送りします。
 
 
④ 独立したボイストレーナーを目指す
 
⑴ 理想のボイストレーナー像
 
「あなたにとって理想のボイストレーナーは?」と聞かれたら、
 
テレビやYouTubeで見る有名な〇〇さんだったり、
ベストセラーのボイトレ本を出版している◇◇先生とか、
 
具体的な人を思い浮かべる人もいるでしょう。
 
彼らはどこかの教室に所属したりはせず、個人、もしくは自らが教室の代表としてボイストレーナーをしています


なぜでしょうか?


理由はいくつもありますが、一番大きくてはっきりとした理由が


ずばりお金です。
 
分かりやすいですね(笑)


 
かんたんな話です。

どこかに所属するということは、生徒さんが払ってくれたレッスン代を「教室」と「講師」で分け合うことになります。

仮にある生徒さんが月に10000円のレッスン代を払ってるとしましょう。

そのうちどれくらいの金額が講師に手渡されているのでしょうか?

一般には2000円~5000円程です。

特に大手フランチャイズスクールだと2000円前後です。

(時給1200~1500円くらい・・・そういうビジネスモデルです)
 

生徒さんが10000円払って自分のレッスンで満足してくれるということは、自分のレッスンに10000円の価値があるということです。
 
それなのに、手元に2000円しか入ってこないなら、
 
教室を通さずに直接レッスンして10000円欲しい。
 
誰でもそう思ってしまいます。


実際は教室側が、

・広告を出して集客して
テナント借りて
光熱費やスタッフの人件費を払って
 
・・・と、たくさんのコストをかけています。
 
なので、教室側が悪徳のボッタクリ業者というわけではありません。
 
 
しかし教える側にも生活があるわけで、
 
10,000円のレッスン代で2,000円の収入ということは、
 
月に20万円稼ごうと思ったら、100万円稼がないといけないわけです。
(要は月に100人教えないといけない・・・月10,000円x100人)
 
 
これは別に大手フランチャイズスクールに限った話ではありません。
 
YML(ヤマハミュージックレッスン)の先生も、
 レコード会社や事務所などに付属するスクールの講師も、
 
生徒さんから頂いたお金の半分以上は教室に取られてしまいます。
 
良いとか悪いとかではなく、組織に所属するというのは、こういうことなのです。
 

 
⑵ 独立をはばむもの
 
「じゃあ、初めからどこにも所属せず自分で頑張ればいいじゃん!」
 
全くその通りです!!
 
でも、それが成功する人は、ほんの一握りです。
 
なぜ?
 
それは自分の力では、なかなか生徒さんを呼べないからです。
 

スクールに所属すれば、教室が集客をしてくれます。
 
ですが、実績も経歴ない自分に、

習いたいと思ってくれる人はいるのでしょうか?
 
むしろそれ以前に、あふれんばかりの情報の中から、

自分のことを見つけてもらうことすら難しいはずです。
 

 「じゃあ、どうしたらいいの?」
 
 
それはまた次回にお話ししてゆきます。
 
 
 
~次回がこのテーマの最終回です。~
 
「ボイストレーナーになる方法〜その4-②〜」をお楽しみに!


植村典生のボイストレーニングスタジオ【VoiceLab.】
 

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同志社大学法学部政治学科を卒業。数々のプロミュージシャンを輩出しているAN MUSIC SCHOOLのVOCAL科を特待生にて修了する。
AN在学時から数々のステージを重ね、メジャーアーティストのコーラスやCMのレコーディングなど 多岐にわたる活躍をする。
同音楽学校にてボイストレーナーとしてのキャリアをスタートした後、自己の歌唱技術の研鑽の意味も 含め、全国の優れたボイストレーナーに師事し、 独自の発声のノウハウを構築。現在に至る。
発声の医学的なアプローチも深めており、より安全で効率の良い発声メソッドを今も探求している。
レッスンは歌のみにとどまらず、役者、声優、 アナウンサー、などといった「声の表現」全般 の指導へと広がってきており、多くのプロフェッショナルたちをはじめ、多くのボイスユーザーたちから絶大な信頼を寄せられている。

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