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【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】第10弾 カメムシ

【嫌われ者・役立たず それ ほんと?】第10弾 カメムシ


今年、24都道府県に出ました!カメムシ注意報!

カメムシ注意報とは、農家向けに出されている注意報で、農作物に多大な被害を与えるカメムシが大量発生している旨を示します。

ストロー状の口で果物や稲の汁を吸うカメムシ。
吸われた農作物は変色し、でこぼこになってしまうことから、安くなったり、売り物にならなくなったりしてしまうと言います。

注意報が出るほどの害虫というのも珍しいですよね。

 

家庭では「ヘクサムシ」「ヘッピリムシ」と呼ばれ、臭いにおいをまき散らすことで、やはりここでも嫌われ者。

特に洗いたての洗濯物についた日には、「きえーっ」と叫びたくなりますよね。

しかも、白い色を好む虫なので、白い洗濯ものにつきがち。

もう踏んだり蹴ったり。

 

そんなthe嫌われ者のカメムシですが、実は人の役に立っているのです。

えぇ、どんな?と思いますよね?

では、早速見ていきましょう~♪

 

〇益虫と呼ばれる種類もいる

〇香水に入れられている

〇ゴキブリとともに殺虫剤開発の立役者

 

◆益虫と呼ばれる種類もいる

カメムシは日本で1300種類以上も確認されていて、カメムシ目の昆虫の中から、セミやアブラムシなどを除いたカメムシ亜目の昆虫全般を言います。

昔の古き良き日本を思い出させるタガメやアメンボもカメムシの仲間なんですよ。

 

さきほどカメムシを害虫と書きましたが、良い働きをする種類(益虫と呼びます)もいるんです。

ハナカメムシの仲間は肉食なので、農作物を食べないだけでなく、ハダニなど農作物をダメにするものの「天敵」となってくれます。

農薬を使わなくともそれらを駆除できることから、減農薬農業に一役買ってくれるので、「生物農薬」として実際に販売されています。

 

 

◆香水の中に入れられている

カメムシは臭いにおいの代名詞となっていますが、中には良い香りを発する種類もいるのです。

 

例えば、アメンボはカラメルちっくな香り、オオトビサシガメはバニラの香り、クサギカメムシはハーブのコリアンダーの香り、マルカメムシはコリアンダーの香りにスパイシーさが加わり、オオクモヘリカメムシは青リンゴの香りと言うように、実に多彩です。

 

実はカメムシの匂いは、臭いにおいも良い香りも濃度が違うだけで、素は同じ。

 

ヨーロッパでは、カメムシの香りを香水にいれているそうです。

あの癖になる香りが人を惹きつけるとか。

びっくりですね。

 

◆ゴキブリとともに殺虫剤開発の立役者

殺虫剤は、私たちの生活に今やなくてはならないものです。

例え素早いゴキブリが相手でも、今の殺虫剤はよく効きますよね。

その殺虫剤の開発にゴキブリと共に命をかけて貢献してくれているのはカメムシなのです。

 

殺虫剤の大手メーカー「アース製薬」ではカメムシを大量に繁殖させ、殺虫剤の実験に使っているそう。

なんだかかわいそうな気もしますが、そのおかげで私たちの生活は住みやすくなっているのですよね。

心の中で手を合わせました。合掌。

 

 

 

このように、カメムシは害ばかりでなく、益ともなる昆虫です。

それにほとんどのカメムシは、人と関わらない、人に害など与えない、なにもしない虫たちです。

あまり嫌ってやるなよというのが、記事を書いた私の感想です。

 

もし見かけたら、殺虫剤をふっかけるのではなくてさっと手ですばやく払いのければ、あの臭いを経験しない確率は上がるそうです。

 

この世で本当の嫌われ者なんていない!そのスタンスで、これからもこちらのシリーズを書いていきます!

よかったら、これからもお付き合いくださいませ。

 


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童話作家を目指している女性です。ゆったりと穏やかに、文章を綴っていきたいです。自作の童話も時々載せますので、よろしくお願いいたします。

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