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慶應生直伝:読書を趣味にしたい人が読むべき最強の小説

慶應生直伝:読書を趣味にしたい人が読むべき最強の小説


慶應生直伝:読書を趣味にしたい人が読むべき最強の小説

今回紹介する小説は

『スロウハイツの神様』上下巻

作者:辻村深月

である。

 

この小説は、

  • 読書をあまりしてこなかった人
  • 読書を趣味にしたい人
  • 面白い小説を探している人
  • アニメや映画のパロディが好きな人

にオススメする。

大きく2つに分けてその理由を説明する。

理由①:辻村深月ワールドのスタート地点

辻村深月さんの小説には大きな特徴が有る。

それは、複数の小説が同じ世界線で繋がっていることである。

通称辻村深月ワールドである。

つまり、ある作品の登場人物が別の作品にも登場することがあるのである。

 

この設定が僕は本当に好きだ。

上下巻合わせて、実に講談社文庫出版の計15冊の小説の世界が繋がっているのである。

一種の長編大作と捉えることが出来る。

好きなキャラクターが別の作品の中に出てきたときの興奮はすごいものだ。

そして、これは辻村深月さんの作品を読んできた人たちしか味わうことは出来ない。

一つの小説単体で楽しめることはもちろん、ファンのみが楽しめる要素が盛り沢山なのだ。

 

そして、辻村深月ワールドのスタート地点である小説が

「スロウハイツの神様」なのである。

この小説を読んでしまえば、たちまちあなたは辻村深月ファンになり、辻村深月ワールドの沼から抜け出せなくなり、読書がやめられなくなるだろう。僕がそうだったように。

 

理由②:作品そのものの面白さ

辻村深月ワールドのスタート地点の小説なだけではない。

当然中身が面白い。数多くの小説を読んできたが、面白さランキング不動の一位である。

 

物語の舞台は現代版トキワ荘、スロウハイツである。

トキワ荘とは、藤子不二雄や石ノ森章太郎など伝説の漫画家が一同に暮らした伝説のアパートである。

 

現代版トキワ荘、スロウハイツに住むのは男の漫画家だけでなはい。

脚本家のホープ、映画監督の卵、売れない漫画家、消極的な画家、売れっ子小説家などなど。

若きクリエイターたちがひとつ屋根の下で、夢を追いかける姿には、

自分もなにかしなければ、と影響を受けることは間違いない。

 

青春物語だけでなく、ミステリーとしての一面もある。

キャラクターたちの過去と、それぞれの関係性。

緻密に作られた伏線に涙するとともに、読み返したくなるに違いない。

 

以上の2つが「スロウハイツの神様」を勧める理由である。

緊急事態宣言が延びた中、ぜひ手にとっていただきたい。

辻村深月ワールドにハマるだろう。

 

 

 


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