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朗読はスキューバダイビング

朗読はスキューバダイビング


【朗読はスキューバダイビングのよう】

先日、朗読の音声配信をしました。
自分が書いたもの以外の朗読は初めてでした。その詩を初めて読んだとき、どこか惹かれるものが在りました。そのときははっきりした理由も解らず、朗読の練習を始めたのです。
その結果たいへん興味深い感覚を得ました。
繰り返し朗読していると心の奥深くに潜っていくようでした。まるでスキューバダイビングのようだと思うようになったのです。

【言葉に導かれる】

自分一人が味わうのではなく、朗読は他の誰かに読み聞かせをするもの。
スムーズに読めて感情を載せていけるよう、練習を重ねて行きます。
なんども声に出して読んでいると、心に引っ掛かる言葉が浮き彫りになってきます。やがてその言葉を中心に詩の解釈が変化していきます。
初めて詩を読んだときとは違う感想を持ち、言葉同士の関係性がより細やかになっていきます。詩と心に、自分丸ごとダイビングする瞬間でした。

【意識していなかったことに気づく】

その詩には話す側の苦悩と聴く側のもどかしさが描かれているように思えました。
不特定多数同士が話したり聴いたりする音声配信の世界が背景になっています。
私自身、音声配信では両方の立場になり得ます。
話の内容に苦難することも多々あります。聴きながら、実名も顔も知らない配信者に想いを馳せることもあります。詩にはそういった心の動きが織り込まれていました。
なんども読む練習をし、それを録音。再度自分で聴き直しているうちにハッとしました。
普段なにげなく取り組んでいる音声配信の奥底にドラマチックな心情が在ることを、このとき初めて自覚したのです。

【新しい感覚を得て】

奥深い場所で得た新たな感覚。その前と後では音声配信活動の捉え方が違っていました。
普段目にすることのない深海。それを見る前と後では海に対する思いが違ってくることでしょう。朗読はスキューバダイビングのような体験です。
黙読とは違う味わい、朗読。言葉にガイドされながら心の深いところまで潜って行ける。そこで手にするものは、それまで気づかなかったものたち。ずっとそこに在ったものたち。
気になる詩や文章と出逢ったら、ぜひ朗読してみてください。読み聞かせる相手が自分であっても良いと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
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