#3【葛飾北斎】富嶽三十六景「東都駿臺」
#3【葛飾北斎】富嶽三十六景「東都駿臺」
2021/07/18 18:21 |
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皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。
記事を書くたび江戸時代の勉強をしています。
大人になっても生きても知らないことばかり。
読みやすさを心がけますので
皆様ぜひ
絵も歴史もお楽しみくださいね!
(^v^)
葛飾北斎ってどんな画家?
夏の夕暮れが草の匂いまで運んできます。絵を見ている自分も歩いているような感覚になる絵ですね!
空
摺師が「ぼかし」の技術で表現しています。
富士山
武家屋敷の屋根の向こうに
そびえる夕暮れの富士山。
木々
明るい緑、緑、深い緑。
コントラストが夏の緑を表現しています。
行商人
天秤棒を担いでいます。
天秤棒は現代のベトナムでも
フルーツ等を運ぶときに使われています。
修験者
頭に「菅笠」(すげがさ)、
手には「錫杖」(しゃくじょう)を持っています。
錫杖とは修行者が行脚に使う杖のことです。
菅笠の「菅とは?」でググりましたところ、
現内閣総理大臣の写真が画面いっぱいに
表示されました。(;´∀`)
結果、日本の多年草スゲ属の総称で
身近にある草でした。
(^v^)菅が素材の笠なので菅笠というのですね。
骨組みは竹を使っているそうです。
暑いので日よけのためでしょう。
「菅笠」、アマゾンさんでも販売されているので
日よけにいかがでしょうか!?
主従
お侍さまと家来。
この辺りは幕臣が多く住んでいたので
武家屋敷に帰るところでしょうか。
暑いんです。
ただただ暑がっている人。
扇で日差しをよけています。
24.6kmの長さです。
水源は井の頭公園の池
乗ってみたい白鳥のボート!
こちらの公園の池が神田川の水源になります。
吉祥寺駅の近くにある大きな公園です。
神田川の様子
春、川の途中で桜も楽しめます。
神田川という歌で有名ですね!
(^^♪
神田川の終わりのほうに御茶ノ水駅があります。
隅田川につながって神田川は終わりです。
御茶ノ水駅
「東都駿臺」では木々の緑の塊ひとつひとつに
細かな陰が描かれているのが分かるかと思います。
それが夏の雰囲気を演出しているのですね。
北斎の丁寧な仕事が光る一枚です!
ただ、浮世絵は絵師・彫師・摺師の分業です。
こんなに細かいと彫師さんと摺師さんが
「北斎さん・・・
ちょっと細かすぎだよ」
って愚痴っていたかもしれません。
以上「富嶽三十六景 東都駿臺」解説でした。
次回は「東都浅草本願寺」です。
お楽しみに!!
(*´▽`*)
絵画インストラクターの松本です。
記事を書くたび江戸時代の勉強をしています。
大人になっても生きても知らないことばかり。
読みやすさを心がけますので
皆様ぜひ
絵も歴史もお楽しみくださいね!
(^v^)
葛飾北斎ってどんな画家?
- 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
- 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
- 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
- 引っ越し93回!
- 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
- 全46枚!
- 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
- 富士山を色々な場所から描く
富嶽三十六景「東都駿臺」とうとするがだい
夏の夕暮れが草の匂いまで運んできます。絵を見ている自分も歩いているような感覚になる絵ですね!
空
摺師が「ぼかし」の技術で表現しています。
富士山
武家屋敷の屋根の向こうに
そびえる夕暮れの富士山。
木々
明るい緑、緑、深い緑。
コントラストが夏の緑を表現しています。
行商人
天秤棒を担いでいます。
天秤棒は現代のベトナムでも
フルーツ等を運ぶときに使われています。
修験者
頭に「菅笠」(すげがさ)、
手には「錫杖」(しゃくじょう)を持っています。
錫杖とは修行者が行脚に使う杖のことです。
菅笠の「菅とは?」でググりましたところ、
現内閣総理大臣の写真が画面いっぱいに
表示されました。(;´∀`)
結果、日本の多年草スゲ属の総称で
身近にある草でした。
(^v^)菅が素材の笠なので菅笠というのですね。
骨組みは竹を使っているそうです。
暑いので日よけのためでしょう。
「菅笠」、アマゾンさんでも販売されているので
日よけにいかがでしょうか!?
主従
お侍さまと家来。
この辺りは幕臣が多く住んでいたので
武家屋敷に帰るところでしょうか。
暑いんです。
ただただ暑がっている人。
扇で日差しをよけています。
「駿臺」は現在の神田駿河台 御茶ノ水駅あたり
御茶ノ水駅の近くには神田川が流れています。24.6kmの長さです。
水源は井の頭公園の池
乗ってみたい白鳥のボート!
こちらの公園の池が神田川の水源になります。
吉祥寺駅の近くにある大きな公園です。
神田川の様子
春、川の途中で桜も楽しめます。
神田川という歌で有名ですね!
(^^♪
神田川の終わりのほうに御茶ノ水駅があります。
隅田川につながって神田川は終わりです。
御茶ノ水駅
夏の匂いがする北斎の緑の表現
絵を描くときに陰影をしっかりハッキリ描くと、対象物が際立って見えます。「東都駿臺」では木々の緑の塊ひとつひとつに
細かな陰が描かれているのが分かるかと思います。
それが夏の雰囲気を演出しているのですね。
北斎の丁寧な仕事が光る一枚です!
ただ、浮世絵は絵師・彫師・摺師の分業です。
こんなに細かいと彫師さんと摺師さんが
「北斎さん・・・
ちょっと細かすぎだよ」
って愚痴っていたかもしれません。
以上「富嶽三十六景 東都駿臺」解説でした。
次回は「東都浅草本願寺」です。
お楽しみに!!
(*´▽`*)
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今回も楽しませていただきました!江戸時代も今も絵は大きな娯楽ですね~。ずっと見ていたい感覚になってしまいました。すごい人です!葛飾北斎!今回もとても良かったです!読ませていただき、ありがとうございました!
47ライターチョコお茶様
51楽しんでいただけて嬉しいです!
確かに絵は娯楽ですね。絵描きの端くれなので「北斎神すごいなぁ~」と思いながら記事を書いてます。次回も江戸時代を感じられるように面白い記事にしたいです!
(*´▽`*)
おち様よりコメントいただきました!
28浮世絵をあまり知りませんでしたが、細かな作業に、絵師・彫師・摺師の分業という解説を読んで驚きました。空の濃淡や細かい部分をUPにして紹介されていましたが、この繊細さをどのような方法で表現するのか不思議です。
農民と武士が同じ場にいることも、一見違和感を覚えるシーンですが、絵から想像する解釈に納得がいきました。空が曇天にも見えましたが、木々の色や、笠をかぶる人々、そして表情から夏を想像する説明に一気に暑さが伝わりました。細かな部分に注目していくことで、絵の深さが見えてくるのですね。
天秤棒がベトナムの文化と結びつくのは面白いです。江戸の絵を東京の地図に当てはめると、ぐっと親近感が湧くように思いました。
おち様、コメントありがとうございます!
30解説で「暑さ」が伝わったことが嬉しいです!富嶽三十六景は富士山だけでなく人物描写も魅力的です。服装や持ち物から、武士、修行者・・・などと判断しています。
天秤棒ですが、時代も場所も超えて似た道具が存在していることに感動しました。江戸時代、水・土砂・商品・洗濯物など色々なものを運んでいたそうです。棒の部分は6尺(182cm)あり、別名「六尺棒」とも呼ばれていました。北斎はこの六尺棒の棒の部分を杖がわりにしていたと伝えられています。
東京の地図に当てはめてみては、というアドバイスありがとうございます!確かに場所が視覚的に分かれば読みやすくなると思いました!
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