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美術談話-5【葛飾北斎】富嶽三十六景-5枚目解説(全46枚)

美術談話-5【葛飾北斎】富嶽三十六景-5枚目解説(全46枚)


皆様こんにちは!絵画インストラクターの松本です。

窓から入道雲が見えて「夏だなぁ・・・」としみじみ。
中学生の時、夏休みの自由研究で
一日一枚 空の写真を撮って
楽しかったことを思い出します。

現在はドライブレコーダーで空を
一日中撮影できたらいいなぁと思っているのですが
近所の人に変な人と思われないか心配で
なかなか実行に移せません。
(^^;)

浮世絵は「ぼかし」の表現で
空が美しく描かれているので
ぜひ堪能してください!

今回は富嶽三十六景の5枚目の解説です!

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「本所立川」ほんじょたてかわ

本所立川

本所立川の材木問屋の様子が描かれています。
働く職人さんが生き生きとしていますね。
真っすぐに製材された木々は職人技!

富士山
木材を手前に配置して遠近を強調。
富士山

「木挽」または「木挽き」(こびき)の職人たち
木材を投げたところ。
木挽き

木材をキャッチするところ。
木挽き

大鋸(おおが・おが)と呼ばれる
大きなノコギリで製材中。
木挽き

「西村置場」
富嶽三十六景シリーズの版元
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「本所立川」は現在の墨田区立川 北斎の生誕地!

北斎は本所生まれです。
(下総国本所割下水
しもうさこくほんじょわりげすい)

幼名は時太郎。
6歳頃から絵を描くことが好きだったと
伝えられています。

自分の生まれた場所だからこそ
木挽職人さんも見慣れていて
躍動感あるポーズを描けたのでは
ないでしょうか。

立川を流れる竪川
今回の浮世絵では
竪川と隅田川と交わるあたりが描かれたおり、
この周辺には木材問屋の材木置き場が多かったと
いわれています。
堅川
火事の多かった江戸。
「明暦の大火」以降、建て替えに備えて
木材を保管する体制が整えられたのですね。

現在の竪川
首都高速7号小松川線
竪川
二之橋跡より竪川を望む。
現在の橋は1998年に架橋されたもの。

1659年に竪川が開削されたとき
五つの橋がかけられ、
二つ目の橋という意味で
二之橋と名付けられました。

一つ目の橋「
一之橋」は
現在でも地図で確認できます。
より隅田川に近いのは「一之橋」です。

「本所立川」の絵は
現在の一之橋と二之橋跡の中間あたりを
描いたと推測します。

直線を活かした北斎らしい大胆な構図

構図は画面を貫きそうなほど縦の直線が
アクセントになっています。
構図
縦の流れが
画面の左右に配置され
臨場感がありますね!

以上「富嶽三十六景 本所立川」の解説でした。
次回は「富嶽三十六景 深川万年橋下(ふかがわまんねんばしした)」の解説です。
お楽しみに!


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