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【本の紹介】怪の職安―実録怪談

【本の紹介】怪の職安―実録怪談


 
「怪の職安―実録怪談」
黒木あるじ 著

出版社名   角川春樹事務所
出版年月   2013年7月
ISBNコード     978-4-7584-3753-0
頁数・縦  205P 16cm


その職種ならではの怪現象は意外に多い。
「人の数だけ物語がある」とは使い古された言い回しだが、
言い換えれば人の数だけ、ひいては職種の数だけ
「怪という名の物語」があると受け取れなくもない。



 
今回紹介する本は「怪の職安―実録怪談」です。

 
ご覧の通り、ジャンルはホラーです。

三十六話まである短編集となっていて、
一話ごとに違う職業のお話になっています。
 
 
看護師やタクシードライバー、
コンビニ店員などの、怖い話でよく聞くような職種から

マジシャンや詐欺師、極妻などの珍しいというか
その職種の方にも取材したんだ!って
思うような幅広い職業の怪談が載っています。
 
美容師やスタイリスト、
メイキャップアーティストのお話もあるんですが、

芸能界は、怖い話というか、
そういう経験をする方が多いようですね、初めて知りました。
 

そして個人的に怖かったのは、
まず八話のツアーコンダクターのお話で

旅行代理店のクレーム対応係のような部署に勤務している方が
金縛りに遭う、とかそういうクレームを受けて、

実際にホテルに泊まって検証をするらしく
一つのお話にいくつかの体験が書かれていました。

ホテルに泊まるときはきちんと調べてから泊まろうって思いました。


あとは、十話のスタイリストのお話、からの十一話の編集者のお話。
ちょっと繋がっているお話になるんですが

十話だけでも怖かったのに、
十一話を読んだらぞっとするような感覚がして

書き方っていうのもあると思うんですが、
とても怖かったのでおすすめです。


そしてさらに二十五話の不動産業者の記録っていうお話。
こちらは記録って書かれている通り、
体験というよりは本当に記録で
淡々と書かれているのが余計に怖く感じました。
 
ぜひぜひ読んでみてください。
 

以上、「怪の職安―実録怪談」の紹介でした。
 

【今回紹介した本】
 
『怪の職安―実録怪談』 黒木あるじ/著
出版社:角川春樹事務所  出版年:2013年
ISBN:978-4-75843753-0
購入はこちら:Amazon e-hon


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