【本の紹介】火のないところに煙は

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月子堂 /

2021/08/15 01:57 | 712 文字

「火のないところに煙は」

芦沢央　著

出版社名　　新潮社

出版年月　　 2018年6月
ISBNコード 978-4-10-350082-7

頁数・縦　２２１Ｐ　２０ｃｍ

「今説明したでしょう？
それは由美ちゃんを守ってくれるものなのよ。

ね、絶対に疑ってはいけないの」

今回紹介する本は「火のないところに煙は」です。

ジャンルはミステリーホラーでしょうか。

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」と依頼され、
作家である私はかつての凄惨な体験を振り返り、
事件を小説として発表することで情報を集めようとする。

というのがこの本のあらすじです。

全六話で構成されていて、
一話一話が様々な点で繋がっています。

怪奇現象の描写や、リアルなストーリー展開。

そしてミステリーの手法で謎が解かれ、
最後にはさらなるどんでん返し。

一話ずつの怖い話として書かれているので
非常にわかりやすく、読みやすいです。

謎の真相がわかってスッキリしつつ、
じわじわ怖くなるようなお話ばかりなので、個人的にはすごく好きでした。

また、最終話の「禁忌」で全ての繋がりが見えてきます。

かと言って、謎が全て解かれていくというよりは、
怖さが残るような演出をされていて

ホラーとミステリーの交わり方が絶妙な気がします。

一話一話も楽しめて、
さらに一冊としても楽しめるような、そんな本でした。

ぜひぜひ読んでみてください。

以上、「火のないところに煙は」の紹介でした。

【今回紹介した本】

『火のないところに煙は』芦沢央／著

出版社：新潮社　　出版年：2018年

ISBN：978-4103500827
購入はこちら：Amazon　e-hon

#本

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