【本の紹介】きのうの影踏み
【本の紹介】きのうの影踏み
「きのうの影踏み」
辻村深月 著
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-04-103207-7
ISBNコード 978-4-04-103207-7
頁数・縦 266P 20cm
あの文字は、確かに不自然だった。
力を抜いて指先を震わせるようにしなければ書けない、
そんな文字ではなかったか。
そんな文字ではなかったか。
とはいえ、実家のどこかにあるであろうその手紙を
わざわざ探してみる気力もまた、起きなかった。
探せば、本格的に自分が
“気にしている”ことになってしまう気がする。
今回紹介する本は「きのうの影踏み」です。
かわいらしい表紙の、ホラー短編集です。
子どもの頃、嫌いな人・消したい人の
名前を書いた紙を十円玉と一緒に
名前を書いた紙を十円玉と一緒に
十日間続けて賽銭箱に投げ込む
おまじないが流行っていた。
おまじないが流行っていた。
というお話や、
幼稚園に通い始めた息子が、
「だまだまマーク」といいはじめた。
「だまだまマーク」といいはじめた。
というお話や、
私たちの住むこの県には、一年に一度、
残酷な隠れんぼゲームが行われるシステムがある。
残酷な隠れんぼゲームが行われるシステムがある。
というお話など。
全部で13のお話があるんですが、
全体的に、世にも奇妙な物語にありそうな、
全体的に、世にも奇妙な物語にありそうな、
怖いというよりは、奇妙というか、
不思議なお話が多い気がします。
不思議なお話が多い気がします。
正直、何度読んでもよくわからないものや、
どういうことなんだろうって考え込んでしまうお話や
なんかよくわかんないけど怖いなって
思うようなお話もありました。
思うようなお話もありました。
個人的に怖かったのは、
2話目の、「手紙の主」
あるホラー作家のもとに届いた手紙。その手紙によく似た手紙が、私のところにも
届いていた。っていう、お話。じわじわ怖くなってくるようなお話でした。
こういうの好きです。
あとは7話目の「やみあかご」
4ページと数行のすごく短いお話なんですけど、
えっ!てなる感じの怖いお話でした。
えっ!てなる感じの怖いお話でした。
あと10話目の「ナマハゲと私」というお話
タイトル通りナマハゲのお話なんですけど、
シンプルに怖いなって思いました。
シンプルに怖いなって思いました。
じわじわ怖くなるのではなく、
最後で急にガッってくるタイプのお話でした。
最後で急にガッってくるタイプのお話でした。
最後の「七つのカップ」は、
心温まるタイプのお話だったので、
心温まるタイプのお話だったので、
穏やかな気持ちで読み終えることができました。
逆に怖い気持ちのまま読み終えたい方は
逆に怖い気持ちのまま読み終えたい方は
最後に読まない方がいいかも知れないですね。
ぜひぜひ読んでみてください。
以上、「きのうの影踏み」の紹介でした。
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