メイン画像

ベテランのライターは逆にトライアルが苦手

ベテランのライターは逆にトライアルが苦手


ライターの仕事を得るためトライアルというものに挑戦している。

昔(90年代から00年くらい)はこういうのなかった。仕事が決まるのは誰かの紹介か自分からの売り込みでご縁を頂き、お試しで小さい仕事を任せて貰って、そこから付き合いを深めていくというパターンが主流だった。
当時、仕事を探すのは大変だったが、足と愛嬌とコネが効いた。そういうのが得意な人にはいい時代だった。しかし時代は変わる。

今、ネットで検索して、あるいはクラウドソーシングで検索して「ライター募集」を探す人がほとんどだろう。仕事を探すには検索スキルと運だ。そういうのが得意ならいい時代だ。

黙っていてはいつまでも既存のクライアントの仕事しか来ない。
つまり得意分野のやったことがあるような仕事しか来ない。これでは幅は広がらない。幅が広がらないのはライターとして死活問題だ。
いやうかうかしていると仕事すら来ない。仕事が来ないとご飯が食べられない。本当に死活問題だ。

検索して募集要項を見ると、多くがトライアル必須となっている。
そういう訳でムダにライター歴が長いおばちゃんライターがトライアルに挑戦している。

前置きが長くなった。
トライアルなんて簡単さ、と多くのライターが思うだろう。ところが、そうではない。

お題を頂き文章を書く。これはできる。いつもやっていること、しかもお代を頂いて。(←ここ笑うとこ!)

しかし、トライアルにはお題だけでなく、例文がある。「例文のように書いて下さい」と指示される。
それがですね。難しい。

まあ無難なところで例文のように書こう、と思ったのですが、なかなか書きにくい。例文に寄せていくと過剰に寄せすぎてしまうのだ。清水義範のパスティーシュ文学のようなものを目指してしまう。いや方向性はそっちじゃないと自分に言い聞かせる。
例文のトンマナ(トーン&マナー:たぶん出版や広告用語)に100%準拠して書くというのはダメだとして、じゃあ自分の書きやすいように書いてしまってもいいのか。
一応ネット記事はいくつも出ている経験者だから、後者でもいいような気もするけれど、クライアントが求めているのは例文のようなモノなのか。でもでも、もうすこしこう書いたら読者にとっては……とぐるぐる考えてしまう。

考えれば考えるほどゴールが分からなくなる。
いやきっとあまり考えずに「素直に」書けばいいのだろうけどね。そしてクライアントが求めているのはそういうストレートなライターで、いろいろ揉まれてきたベテランではない。「ベテランは使いにくい」とどこかで聞いたことがあるけれど、逆にベテランの立場になってみると使われにくい。お互いにやりにくかったら、そりゃダメじゃんね、と思う。

いやしかしダメじゃんね、のままではダメだ。
経験値と引き換えにしてきた何か。決して戻らないものたちを取り戻そうとは思わない。ではどうするか。
①自分らしい文体を押しつける
②クライアントの提示した例文そっくりの文体
③上記二つの折衷案的な文体

正解はどれか……③だろうなあと思いつつ。

長くなってきたのでこの辺で終わり。もう一度トライアル原稿に戻ります、ハイ。


子育ての本を書いています。→https://amzn.to/3mze9WT


アカウントを作成 して、もっと沢山の記事を読みませんか?


この記事が気に入ったら 曽田照子 さんを応援しませんか?
メッセージを添えてサポートする事ができます。


この記事にコメントをしてみませんか?


子育て中のママ・パパのための本を書いています。→ https://amzn.to/3ixOLOF

s