#17【葛飾北斎】富嶽三十六景「上総ノ海路」
#17【葛飾北斎】富嶽三十六景「上総ノ海路」
2021/09/15 06:51 |
822
文字
皆様こんにちは!絵画インストラクターの松本です。
雨上がり、昨日の夕方。
半袖が肌寒くて秋を感じました。
(^^♪
皆様の住んでいる地域は
いかがですか?
葛飾北斎ってどんな画家?
堂々たる船!
水平線が曲線に描かれ
広がりが強調されています。
浦賀水道あたり。
房総から江戸へ。
米やお酒を運ぶため、海運が盛んでした。
富士山
昼間の明るさを感じる
シンプルな配色。
三浦半島
神奈川県南東部の半島。
五大力船(ごだいりきせん)
江戸近辺の海運に活躍した廻船。
全長 約9m~20m。
載貨重量 約9トン~75トン。
乗客
五大力船は旅客輸送にも用いられました。
なんだかちょっと不安そうな表情!?
北斎自身も船にのり
旅をしたといわれています。
夕暮れ時。
穏やかな東京湾が広がります。
富津岬(ふっつみさき)は
絶景ポイントの公園として整備されています。
お出かけは
コロナ対策を考慮して
マスク着用が安心です。
近くの物を拡大したように
大きく描く「近接拡大法」で
描かれています。
その作用で絵に
迫力がありますね!
(^^♪
北斎の描写
また
船が細かく描写されています。
このような細かい曲線や直線を
版画にするというのは
彫師の技量があってこそですね。
波の表現は
富士山の形を意識しているようです。
富嶽三十六景では
波や水の表現を見るのも
醍醐味ですね!!
以上「富嶽三十六景 上総ノ海路」でした。
次回「富嶽三十六景 登戶浦(のぼとのうら)」の解説です。
お楽しみに!
雨上がり、昨日の夕方。
半袖が肌寒くて秋を感じました。
(^^♪
皆様の住んでいる地域は
いかがですか?
葛飾北斎ってどんな画家?
- 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
- 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
- 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
- 引っ越し93回!
- 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
- 全46枚!
- 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
- 富士山を色々な場所から描く
- 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
- 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる
富嶽三十六景「上総ノ海路」かずさのかいじ
堂々たる船!
水平線が曲線に描かれ
広がりが強調されています。
浦賀水道あたり。
房総から江戸へ。
米やお酒を運ぶため、海運が盛んでした。
富士山
昼間の明るさを感じる
シンプルな配色。
三浦半島
神奈川県南東部の半島。
五大力船(ごだいりきせん)
江戸近辺の海運に活躍した廻船。
全長 約9m~20m。
載貨重量 約9トン~75トン。
乗客
五大力船は旅客輸送にも用いられました。
なんだかちょっと不安そうな表情!?
北斎自身も船にのり
旅をしたといわれています。
現代 富津岬からみた三浦半島
夕暮れ時。
穏やかな東京湾が広がります。
富津岬(ふっつみさき)は
絶景ポイントの公園として整備されています。
お出かけは
コロナ対策を考慮して
マスク着用が安心です。
北斎の構図「近接拡大法」
近くの物を拡大したように
大きく描く「近接拡大法」で
描かれています。
その作用で絵に
迫力がありますね!
(^^♪
北斎の描写
また
船が細かく描写されています。
このような細かい曲線や直線を
版画にするというのは
彫師の技量があってこそですね。
波の表現は
富士山の形を意識しているようです。
富嶽三十六景では
波や水の表現を見るのも
醍醐味ですね!!
以上「富嶽三十六景 上総ノ海路」でした。
次回「富嶽三十六景 登戶浦(のぼとのうら)」の解説です。
お楽しみに!
アカウントを作成 して、もっと沢山の記事を読みませんか?
この記事が気に入ったら 絵画インストラクター松本 さんを応援しませんか?
メッセージを添えてチップを送ることができます。
絵画インストラクター松本 さんにチップを送りました
チップをありがとうございます。
メッセージは管理画面から確認できます。
絵画インストラクターの松本です。大人がゆったり楽しめる美術系のお話をお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。
このクリエイターの人気記事
最新記事
TOPVIEWの人気記事
おすすめの記事
私の地域でも肌寒いと感じる時が増えて、秋を感じます。地球の丸さを北斎さんも知っておられたのですね。五大力船の迫力がすごい!「近接拡大法」よく子供たちがこんな描き方していますが、あれは北斎さんもやっていた画法だったのですね。何気に子供ってすごいですね(笑)
29肌寒くなりましたよね!!
33地球の丸さですが、いつから日本人が地球が丸いことを知っていたのか気になったので調べました。戦国時代に信長が宣教師から地球儀を見せてもらったところぐらいが始まりで、江戸時代は庶民も知っていた人が多そうな印象です。歴史学者だったら明確に答えられるのに、ざっくりですが💦。
子供が感覚的にすごいなぁとは、本当に私も同感です。
(^^♪記事を読んでいただきありがとうございました!!
おち様よりコメントいただきました!
23舟をメインとする迫力さに目がいきましたが、解説から、船の細部の表現や人の表情までが描かれていることに驚きました。直線も曲線も難しい、とは知りませんでした。彫師の技術に信頼があっての作品なんですね。川や海など、波を表現する機会を多くみますが、色んなパターンがあるのは面白いですね。波の形にも富士山を表現するとは、絵師の表現の豊かさや遊び心が漢字られますね。
おち様 コメントありがとうございます!
24波の形を富士山と相似にするのは富嶽三十六景あるあるで、繰り返しの形が絵の表現を豊かにしています。(^^♪どこにどんな構図が隠れているか、パターンを見つけるのが私の趣味みたいになっています。
北斎は絵を描くのに定規とコンパスを活用していたのですが、細かい作業は手が震えますし、描くのも大変だけど、木が相手だけに彫るのはもっと難しいだろうなぁと思います。私が彫ったら一瞬で版木に穴が開くと思います。(^^;)
この記事にコメントをしてみませんか?