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Attorney #1 Pasado y futuro.

Attorney #1 Pasado y futuro.


黒く真っ黒の部屋にポツンと小さなバーにあるような丸い椅子。そこにライトが当たっている。そこに、1人のスーツ姿の額に傷がある男性が座っていた。そして、語り出した。

 

〈テコニック〉初めまして、現Attorneyアトーニーファミリー幹部のテコニックです。本名は、ガストン・オイデス・フェリックスです。コードネームがテコニックとなります。今回、このストーリーでは度々この私がアナウンス役をさせて頂く所存です。

 

 

 

 

〈テコニック〉さてさて、今回の物語ですが少々複雑となっております。そして我がファミリーでもあり兄のハンスが実際聴いた話を私が、代わりにお話します。と、言ってもほんの少しだけですが

 

〈テコニック〉皆さんはまずAttorneyファミリーはご存知ですか? そう、あの世界三大マフィアと呼ばれたグアテマラの犯罪組織です。実はこの組織は、130年の歴史がございます。現在、4代目が継げられておられます。名はレオ様。そして、父の名はチュエコ様。この組織は元々、初代であるマリアーノ様が設立させたと言われています。この方は貴族の養子のなった方で、そこから生活は一変し、色々な事を経て死に際と同時に2代目のレオン様が継がれたと言われています。さて、この時、マリアーノ様は設立させ、半年もせずに命を絶たれました。なので、実質レオン様が初代であり2代目となりますが、マリアーノ様が宣言されたので、マリアーノ様が初代となります。この組織に関しては何一つ手を加えておりません。ただ、この時から既にグアテマラでは名を馳せておりました。それは、グアテマラマフィアの祖であり、なによりマリアーノ様のお力があったからです。マリアーノというクレジット名は既に悪名高い人物だったので、危険視されていたようです。さすがと言いましょうか。あまりにも最凶重要人物なのでしょう。

そして、その後2代目からは世界三大マフィアと言われ恐れられました。

 

〈テコニック〉さて、順調なマフィア組織でしたが、2代目の代で経営が厳しくなり、当時では"世界三大マフィア"の肩書きが揺らめきました。そのとき、3代目となるチュエコ様が、継げられて経営は立ち直り、さらに組織として、進化を遂げ、大きく大々的に取り上げられます。そして、現在の4代目レオ様になります。

 

〈テコニック〉ここまでが、要は簡単な年表と言われるものになります。私が兄に聴いたことはもっと多くあります。それは残酷かつ革命的な実業家達の成り上がりだったのです。ある革命を起こした面々、出来事、どのように生き残り、実力をつけたのか。そしてある一族とについて……

では、何故してこの組織が設立されたか、その生い立ちについて核心的に迫り、物語として、綴らせていただきます。

 

〈テコニック〉ああ、言い忘れましたが、今回の主人公は4人。初代マリアーノ様、3代目チュエコ様、4代目のレオ様、そして私の兄ハンスと、させていただきます。では、この特殊なAttorney物語をお楽しみください。この辺で失礼致します。

 

ここで、ライトは消え元の真っ暗な部屋になり男性は消え、誰も居なくなった静かな世界となる。

 

 


刻は2000年、6月10日。

 

この時、Attorneyファミリー3代目の息子であるレオは、車に乗って運転をしていた。車は、日本車レガシィ。この車は父の車だ。レオはこの日、アードモア・レガシーというウイスキーを呑み、酔っ払って父の車を勝手に運転していた。

 

幼少期レオは凄く反発的で、街でも負けたことがないほど喧嘩も強かった。

 

この日はなぜかむしゃくしゃしていた。

 

〈レオ〉ヒャッホー!!!

 

と、叫びながら運転をすると、酔ってたせいか目の前の急に出てきた目の前の電柱に気づかず唐突したあげく、勢いてま車はそのまま近くの壁にぶつかった。レオは、やばいと感じすぐに割れかけたガラスを肘でなんとかガンガン! と何回も力強くうち、やっとのことで割れたガラスの窓から抜け出した。壁にぶつかったので、身体中怪我をしていて血がでている。よろめきながら、歩いて帰ろうとしていた。パッと車のほう、後ろを向くと、その車は爆発した。車から煙と炎がでて雲の上へ流れていくのが見えた。その頃にはもうレオは頭が冴えていて、記憶もあった。さすがに、これで抜けないのは、無理があるだろう。それにレオは元々、記憶が残るタイプだ。

 

その爆発音につれてパトカーの音が聴こえた。誰かが通報したのだろう。

 

もれなくして少年はラウルペリ警察に連行された。

 

 


次の日、昨日の件で警察署にて父に引き取られ家に帰った。

 

その日父に凄く怒られた。父の顔はやぶ蛇のように目をギンギンにして、巻頭していた。それをみていたファミリーたちは微かに笑っていた。

まあ、たしかに馬鹿な事したのは確かなんだが、ここまで怒ることはない。仕方ない、今回は未成年でお酒呑んで、父の大切なレガシィを運転、更には酔って壁に激突し爆発。そりゃ怒るよね。

 

〈チュエコ〉この馬鹿者が!!

 

そんなレオを見て構成員のアドニスが大笑いしていた。これには、レオもちょっとムカッときた。

チュエコはそのまま、レオのコードネームを決めた。なんと、レガシーと名付けたのだ。呑んだ酒がウイスキーのアードモア・レガシー、爆発させた車名がレガシィだったので、コードネームがレガシーになってしまった。そして、横で大笑いしていたアドニスをチュエコは怒りのまま、なんと、コードネームを変えてしまったのだ。

 

〈チュエコ〉うるさいぞ! お前は今日からスバルだ! スバルと名を変え、生きろ! そして、今日からレオの子守りをしろぉ!!!

 

〈アドニス〉え、ぇぇえ〜!!

 

これにはレオもファミリーたちも大笑い。

 

〈チュエコ〉レオ、今日からそいつが子守りをしてくれる、そいつと一生いきろ

 

チュエコは、完全に怒り狂っていた。今にも噛みつきそうな狼のような目付きをしていた。もう、噛みついたけど。

 

〈レオ〉はあ!? 一生!? このおっさんと暮らせってぇのか?! じじい!

 

〈チュエコ〉父に向かってなんて口をきくのだ! 慎め! 少しは学習しろ、まったくティモンのような子だな

 

そう言い、その場から離れた。チュエコは自分の部屋に戻ったのだろう。ちなみにいまいる部屋は家の出入り口、つまり玄関だ。

 

この家は豪邸だ。凄く広い。テニスコート90個分とも言われているほどの広さだ。庭はテニスコート30個分。かなり広い。中も豪華だ。そう、レオの家は高貴高い身分だ。それは世界三大マフィアの一つ、Attorneyという組織だ。さらにグアテマラ富族とも言われている。グアテマラでは知らない人はいないだろう。先程のお爺さんはこのマフィアの3代目チュエコ。コードネームはアウレリオ。

レオはその息子だ。

 

これで怒られてひざまずくレオではない。この男はしぶとい。

 

でも、怒られてダルいと思ってしまった。すると、レオの子守り役となってしまったアドニス…… いや、スバルは教育係も任されているので、勉強の時間になり、レオを自室へ向かわせた。彼は語学、理科以外なら教えられる。

 

レオは自分の部屋で椅子に座り、国語の教科書を開き、スバルと勉強を始めた。

 

勉強タイムテーブルは至ってシンプルだ。他の学校と変わらない。なにせレオは高校上がるまでは学校には行かせて貰えない。1日1人で自分の部屋で勉強してる。嫌なことしかない。だけど、良いとろは一つ。それは他よりは自由だと言うこと。とくに門限もないし、トイレも行き放題。それにレオは頭は良い方だ。だから、少し自由が効く。

 

この日、続いて世界史をひたすら勉強していると、スバルがある事を聴いた。

 

〈スバル〉そういえば、俺はまだ日が浅いからこの一族のことあまり詳しくない

 

と、聴いた。

 

〈レオ〉なんだ、知らないのか?

 

〈スバル〉知ってはいます。ただ、その歴史をしりません。初代から3代目の名をご存知なだけです

 

〈レオ〉なるほどな、よし! いまは世界史だ、少しうちの一族の歴史を語ってやろう。授業といこうか

 

〈スバル〉ほう、偉そうな口をきくじゃないか。本当にわかるのかい?

 

〈レオ〉あのな〜、おれは産まれたときから親に耳がタコになるまでおんなじ話を永遠に話されたんや、こんなの朝飯前さ、こっちは童話のように聴かされとんじゃ

 

〈レオ〉ありゃあ、地獄のリピートだね。だが、興味深かった、その歴史にな

 

〈スバル〉ほう、では聴こうではないか

 

〈レオ〉よし、今度はおれがお前の耳タコにさせてやるよ、まずは初代様の歴史から語る。ようこそ、Attorney familyへ

 

レオはそう言い、神妙な顔でスバルにこのAttorneyの歴史を全て語ろうとしていた。そこに、スバルはレオのあまりのオーラに対し汗粒一つ垂らし、生唾を呑み込んだ。

 

内容はAttorneyというマフィアが設立し、なし得たもの、革命家や実業家達、一族の話だった。

 

 

※ レオ・バリエントス・パッツィ(14)

 

ー #1 Pasado y futuro. 過去と未来 ー 続く。


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趣味は多趣味です。音楽は欠かせない!
あとですね、書きたいことは「自由帳」という形で進めて行きますので、毎日内容は違いますし、飽きないかなと思われます。
よろしくお願いします。

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