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#25【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州江の島」

#25【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州江の島」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

今回は江島神社で有名な
江の島が舞台です。

御朱印あつめが趣味の方、
江島神社でも
御朱印がありますよ!
(2021年現在300円)

ではでは解説です。
(^^♪


葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「相州江の島」(そうしゅうえのしま)


江戸時代も現代と同じ
観光名所だったそうです!

沢山の人が見えて
賑わっていたことがうかがえます。

相州江の島

相州とは・・・
相模国(さがみのくに)のこと。
現在の神奈川県。

富士山
夕暮れが美しいですね。
富士山

砂洲(砂が堆積したところ)
干潮時なので砂洲(すなす)が
現れた状態です。
干潮時に歩いて江の島に
行っていたのですね。
砂洲
現在は江の島と本土は
コンクリートで繋がっています。

江の島
江戸時代の旅行ブームで
「江の島詣」が流行りました。
江の島

旅行が流行るということは
それだけ平和だったということですね。

安産、学業成就などが
祈念されていたようです。

三重塔
江ノ島弁天をまつる。
1868年の廃仏毀釈により
破壊された歴史があります。
三重塔
今はないのが悲しいですが
それも歴史ですね。

江の島は現代の神奈川県藤沢市

江の島は神奈川県藤沢市にあります。
周囲約4km。
江の島
こちらの写真は片瀬東浜海水浴場から
江の島を見たところです。
北斎の絵は片瀬海岸から見たところなので
見比べることができます!

視点が低いので富士山は見えませんが
江の島のシルエットや
建物が並んでいる雰囲気が
江戸時代と共通していますね。
(^^♪

江の島の観光スポット
●江島神社 辺津宮(へつみや)・・・恋愛成就
江島神社 中津宮(なかつみや)・・・美人祈願
●江島神社 奥津宮(おくつみや)・・・海を守る神様
●龍恋の鐘・・・恋愛祈願に!
●江の島シーキャンドル・・・展望灯台、冬にライトアップ!

個人的には
展望台に行ってみたいです。
(^^♪
江島神社は3つあるのですね!
3つを総称して
江島神社と呼びます。

北斎の構図 民家をしっかり描く

今回、北斎は民家を
細かく描いています。

窓、階段を上がるひとたち、石垣の影・・・

江の島の生活を細かく描くことで
リアリティと説得力が生まれて
心地よく絵の世界を楽しむことが
できるのですね!

以上「相州江の島」でした。
次回「富嶽三十六景 相州仲原」(そうしゅうなかはら)の解説です。

お楽しみに!


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