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#28【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州箱根湖水」

#28【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州箱根湖水」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

今回は富嶽三十六景の28枚目の解説です。
大人のゆったり時間をどうぞお楽しみくださいませ。

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「相州箱根湖水」(そうしゅうはこねのこすい)

静寂の湖面。
いつもは荒々しく波を表現する北斎が
風になびく波ひとつ描いていません。

近景の山々は丸いフォルムで
優しさ穏やかさ、静けさを感じる
一枚となっています。

相州箱根湖水


富士山
富士山

駒ヶ岳
駒ヶ岳

芦ノ湖
芦ノ湖
まわりには杉が生えています。
山や霞が丸いフォルムの中、
杉のツンツンが味になっています。

箱根神社
古代より山岳信仰がありました。
箱根神社

東海道の旅は、
江戸から箱根まど3日ほどの
かかったとのこと。

「箱根関所」という
旅人の関所通行手形をあらためる
場所がありました。

現在、箱根関所資料館では
江戸時代の旅や関所のことが
詳しく分かります!
(資料館の写真がなくて申し訳ありません💦)

箱根湖水は芦ノ湖のこと


箱根湖水は芦ノ湖のことです。
現在は遊覧船が楽しめるんですね!

芦ノ湖

雄大な富士山に惚れ惚れします!

北斎の構図 霞

「大和絵」という
絵画様式があります。

その特徴に
「随所に霞(かすみ)を描く」
というテクニックがあります。

霞の効果
●余白的効果
●画面上の標高の高さを示す
●物語の終わり

北斎は余白的効果を霞で
表現したのだと思います。
(^^♪
以上「相州箱根湖水」でした。
次回「富嶽三十六景 甲州三嶌越」(こうしゅうみしまごえ)の解説です。

お楽しみに!

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