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#29【葛飾北斎】富嶽三十六景「甲州三嶌越」

#29【葛飾北斎】富嶽三十六景「甲州三嶌越」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

日本では建築用に
多くの杉が植林されています。
真っすぐ成長するため加工しやすいのです。

また、神社では神木として
植えられることも。

花粉症の原因でもありますが💦
日本人にとって身近な杉が
今回主題の絵になります!
(絵の杉は自然に育ったものと思われます。)

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「甲州三嶌越」こうしゅうみしまごえ

真っすぐ天へ!
巨木の大きさに感嘆する旅人たち。

甲州三嶌越

旅人が巨木の大きさを図るところが
ユーモアがあってクスっとしてしまいます。

手が届いてない・・・!

いかに木が大きいか、
自然の大きさを実感する絵ですね。
(^^♪

本図は、現在の籠坂峠(かごさかとうげ)から
富士を望んだ姿です。

富士山と雲
夏に多く発生する入道雲。
もくもくとデザイン化されています。
富士山

籠坂峠
標高1,104m。

巨木(杉)
巨木

もし旅先でこんな大きな木をみたら
「でかっ」と叫んで
同じことをしてみたいです。
(^^♪

北斎の構図 視線を誘導


まず、上部の
大きな杉と富士山に目がいきます。

見る人の視線は
杉を通って真っすぐ旅人へ。

視線

まるで「この順番で絵を楽しんでくれ!!」
と言われているようです。
(^^♪

以上「富甲州三嶌越」でした。
次回「富嶽三十六景 駿州片倉茶園ノ不二」(すんしゅうかたくらちゃえんのふじ)の解説です。

お楽しみに!


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