#31【葛飾北斎】富嶽三十六景「駿州大野新田」
#31【葛飾北斎】富嶽三十六景「駿州大野新田」
2021/11/7 11:47 |
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皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。
今回の絵は
早朝説と夕方説がります。
皆様、
絵をみてどちらか想像してみてください!
葛飾北斎ってどんな画家?
「お疲れ様でした!」と
声かけをしたくなるような
もうすぐ作業が終わるような雰囲気です。
こちらの絵は
●早朝説
●夕方説
と、あるのですが
私は夕方説を押しています。
葦を運ぶのは昼~夕のような気がするし
一日の終わりのような印象を
受けるからです。
皆様は朝と夕、
どちらだと思いますか!?
追記
「霞は早朝に出ることが多い」という
ご意見をいただきまして、
「朝かも!?」と思い
地図で検証しました!
(気象上、霞は霧と分類)
富士山と富士市の位置、
浮世絵では光が右方向(東側)から
きていることから
朝日説が有力に!!ヽ(^o^)丿
(有力とういか、朝日でいいですよね!?)
貴重なご意見ありがとうございました!
追記おわり 2021/11/09
富士山
青の一文字ぼかしに
富士山の白が浮かびます。
シロサギ
神社で祀られるなど
神聖な鳥です。
白く、
首がS字カーブで
クチバシや足のシルエットが
細いのが特徴です。
農夫と牛
牛は葦を背負っています。
葦はすだれの材料になります。
牛の目が怖い!
小学生の頃、
親戚の農家の牛舎で
牛が怖かったことを思い出しました。
(^^;)
ちょっと怖いですが
味わいのある牛の描き方です。
現在の静岡県富士市です。
駿河湾に面していて
富士川が流れています。
富士市「吉原駅」付近からの富士山
江戸時代、
東海道宿場町吉原宿がありました。
(東海道五十三次の14番目)
富士参詣の宿駅としても
賑わっていたそうです!
そして数頭いる牛の背負う葦が
三角の相似が3つ並んでいます。
また手前の沼と
空の霞がリンクして
奥にいくほど
幅がせまくなっています。
より遠近を感じますね!
農夫の何気ない日常と
リズミカルな構図が
楽しめる一枚でした!
以上「駿州大野新田」でした。
次回「富嶽三十六景 山下白雨(さんかはくう)の解説です。
お楽しみに!
絵画インストラクターの松本です。
今回の絵は
早朝説と夕方説がります。
皆様、
絵をみてどちらか想像してみてください!
葛飾北斎ってどんな画家?
- 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
- 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
- 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
- 引っ越し93回!
- 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
- 全46枚!
- 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
- 富士山を色々な場所から描く
- 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
- 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる
富嶽三十六景「駿州大野新田」(すんしゅうおおのしんでん)
農夫の生活を垣間見る一枚!「お疲れ様でした!」と
声かけをしたくなるような
もうすぐ作業が終わるような雰囲気です。
こちらの絵は
●早朝説
●夕方説
と、あるのですが
私は夕方説を押しています。
葦を運ぶのは昼~夕のような気がするし
一日の終わりのような印象を
受けるからです。
皆様は朝と夕、
どちらだと思いますか!?
追記
「霞は早朝に出ることが多い」という
ご意見をいただきまして、
「朝かも!?」と思い
地図で検証しました!
(気象上、霞は霧と分類)
富士山と富士市の位置、
浮世絵では光が右方向(東側)から
きていることから
朝日説が有力に!!ヽ(^o^)丿
(有力とういか、朝日でいいですよね!?)
貴重なご意見ありがとうございました!
追記おわり 2021/11/09
富士山
青の一文字ぼかしに
富士山の白が浮かびます。
シロサギ
神社で祀られるなど
神聖な鳥です。
白く、
首がS字カーブで
クチバシや足のシルエットが
細いのが特徴です。
農夫と牛
牛は葦を背負っています。
葦はすだれの材料になります。
牛の目が怖い!
小学生の頃、
親戚の農家の牛舎で
牛が怖かったことを思い出しました。
(^^;)
ちょっと怖いですが
味わいのある牛の描き方です。
大野新田は現在の富士市
大野新田は現在の静岡県富士市です。
駿河湾に面していて
富士川が流れています。
富士市「吉原駅」付近からの富士山
江戸時代、
東海道宿場町吉原宿がありました。
(東海道五十三次の14番目)
富士参詣の宿駅としても
賑わっていたそうです!
北斎の構図 リズミカル
牛の足さばきがリズミカルですね!そして数頭いる牛の背負う葦が
三角の相似が3つ並んでいます。
また手前の沼と
空の霞がリンクして
奥にいくほど
幅がせまくなっています。
より遠近を感じますね!
農夫の何気ない日常と
リズミカルな構図が
楽しめる一枚でした!
以上「駿州大野新田」でした。
次回「富嶽三十六景 山下白雨(さんかはくう)の解説です。
お楽しみに!
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私は早朝説ですね~。霞みは早朝に出ることが多いですし、葦も朝早くからかって運んで、昼に乾燥や加工かな?とか思うからです。実際はどうだったのでしょうね。想像することも楽しいですね!読ませていただき、ありがとうございました!
39ご意見ありがとうございます!霞は早朝と言われ「確かに・・・!!」と思いました。(^^♪大和絵では記号的に霞を使うので、その感覚で朝ということが自分で抜け落ちてました。描かれた場所は静岡県富士市ということが分かっているので「地図で検証すれば朝か夕かはっきりする」ということに気付き、記事に文を追記しております。(^^♪夕方だと思っていましたが、私も朝派になりました。(笑)
36追記、読ませていただきました!納得!もうこれ論争に終止符!?大発見ですかね?(笑)
35ですかね!?
45富士山って規格外に大きいので、地図での検証がスムーズでした。(^^♪
読んでいただきありがとうございました!!ヽ(^o^)丿
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