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#32【葛飾北斎】富嶽三十六景「山下白雨」

#32【葛飾北斎】富嶽三十六景「山下白雨」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

朝、
ものすごい雷と雨で驚いた3人の子供達。

昼には虹が出て
小3の息子が
「クラスの皆で虹を見た!」と
楽しそうに報告してくれました。
(^v^)

本日は北斎の雷の絵
の解説です。

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「山下白雨」さんかはくう


大迫力!
「黒富士」に稲妻!

山下白雨

白雨は夕立のこと。
黒い雲の下で雨が降っているのでしょう。

本作品は
「黒富士」とも呼ばれています。

その名の通り
恐ろしさと崇高さが
黒色で表現されていますね!
(^v^)

対して「凱風快晴」は
「赤富士」と呼ばれています。
凱風快晴
こちらは次回解説しますね。
(^v^)

描かれたのは
静岡県富士市。
(詳細な位置は不明)

入道雲
入道雲

雷雲と稲妻
雷


富士山の静、稲妻の動。

対比が自然界の雄大さを物語ます。

北斎の構図 当時だれも見たことのない高さ!!


北斎の生きた当時、
航空写真などあるはずがなく・・・!

誰もこの高さから富士山を見たことはない中、
この構図が描ける北斎!!
(^v^)
神がかっていると思いました。

三つの重要な役割を「三役」といい、
山下白雨」は
富嶽三十六景シリーズの三役の一つです。

富嶽三十六景 三役
・「神奈川沖浪裏」

山下白雨
・「凱風快晴
三役

三役にふさわしく
威風堂々とした佇まいです。

以上「山下白雨」でした。
次回「富嶽三十六景 凱風快晴」の解説です。

お楽しみに!

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