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#35【葛飾北斎】富嶽三十六景「駿州江尻」

#35【葛飾北斎】富嶽三十六景「駿州江尻」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

今回は「強風」がポイントです。
もうアニメ!というぐらい
動きを感じます。
(^^♪

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「駿州江尻」(すんしゅうえじり)


「か、風がー!!」
強風に耐える人々、
不動の富士山!

駿州江㞍

不動の富士山、強風にあおられる人々。
見事に静と動が対比されています。

描かれた場所は
静岡県静岡市です。

懐紙(かいし、ふところがみ)
携帯する和紙のこと。
メモやティッシュの役割をしました。
懐紙

強風
見えない「風」を
見事に描いています!
強風

「駿州江尻」に触発され、
写真家の Jeff Wall (ジェフ・ウォール)氏が
「A Sudden Gust of Wind(after Hokusai)」
という作品を発表しています。

背景は電柱やコンクリート。
俳優さん。
現代と対比ができて面白いと思いました。

(^^♪

北斎の構図


対角線の構図が使われています。
線上に懐紙が配置され
流れるような視線誘導がなされています。

対角線

以上「駿州江尻」でした。
次回「富嶽三十六景 東海道江尻田子の浦略図(とうかいどうえじりたごのうらりゃくず)」の解説です。

お楽しみに!

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