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#37【葛飾北斎】富嶽三十六景「東海道金谷ノ不二」

#37【葛飾北斎】富嶽三十六景「東海道金谷ノ不二」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

田舎から一人、
初めて東京駅におりたとき
「祭りなの!?」
と思うほど人が多くて驚きました。
(東京の日常)

北斎の絵をみたとき
「祭りなの!?」
とワクワクしたら
大井川の日常でした。
連台がお神輿に見えたんですね。
(^^;)

ではでは絵の解説です!

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「東海道金谷ノ不二(とうかいどうかなやのふじ)」


海と見紛うような波!
橋のない大井川は難所だったのです!

東海道金谷の不二


川越人足
(かわごしにんそく)
川越人足
江戸時代、
大井川は橋をかけられませんでした。
理由は徳川家康の隠居城、
駿府城(すんぷじょう)の
外堀の役目があったからです。
そのため、川をわたるには
川越人足を雇う必要がありました。
(1840年ごろで482名)

川越料金
(水の深さで決まる)
股下 48文
腰  68文
腕の付け根 98文

輦台(れんだい)
連台とも書く。
お客様を担ぐ台。
4人~30人ほどで運びます。
レンタル料がかかったそうです。
輦台


明治になり橋がかけられるようになると
川越人足は失業・・・!!
(世知辛いですね)


元・川越人足たちは茶畑を経営し、
いまの名産へとつながりました。
歴史って面白いですね。

(^^♪

描かれたのは静岡県島田市東町

描かれたのは静岡県島田市東町。
東町から少し大井川を上ると・・・

蓬莱橋(ほうらいばし)
があります。
なんと
「世界一の長さを誇る木造歩道橋」として
ギネス社に認定されています!

蓬莱橋
「厄無し!」の全長897.4m!
蓬莱橋

蓬莱橋の歴史
1879年(明治12年1月13日)蓬莱橋 誕生
1965年(昭和40年)一部コンクリート製に改造
1997年(平成9年)ギネスブックに認定、観光地になる

通行は有料です。
大人 100円
小学生 10円
(2021年現在)

風光明媚ですね。
(^^♪

北斎の構図


目に飛びこむ波。

大きな線は
類似しています。
線


繰り返しのリズムが
心地よいです!
(^^♪

皆さんはどのような点が
面白く感じたでしょうか?

以上「東海道金谷ノ不二」でした。
次回「富嶽三十六景 遠江山中(とおうみさんちゅう)」の解説です。

お楽しみに!


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