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#39【葛飾北斎】富嶽三十六景「東海道吉田」

#39【葛飾北斎】富嶽三十六景「東海道吉田」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

注目していただきたいのは
女性の横顔!
美しく、リアルさもあります。

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「東海道吉田(とうかいどうよしだ)」

富士山の眺望を楽しむ茶屋!
優雅です!

東海道吉田


不二見茶屋
富士山の眺望を楽しみました。
不二見茶屋

女性客
女性客

茶屋で働く女性

美しい横顔!
お客さまに説明しているようです。
働く人

駕籠かき
女性客を乗せてきたのでしょう。
駕籠かき
一息ついている駕籠かきと、
もう一人は草履を木槌で叩き
履きやすくしています。

旅人
お茶屋さん繁盛してるんですね!
旅人

富士山の眺望を楽しむ旅なんて
粋ですね!
(^^)

描かれたのは現在の愛知県豊橋市

吉田は東海道の34番目の宿場です。
現在の愛知県豊橋市になります。

豊橋駅前の様子。
豊橋駅前

豊橋市では場所によって
現在も富士山がみえます。

・富士見台第4公園
 (富士山を見る展望台があります)
・天伯山神社
 (境内東側の石台から富士山が見える)

富士見台第4公園は
春には桜も楽しめます。

高い山を見ると神聖な気持ちになるのは
江戸時代も現代も同じなんですね!
(^v^)

北斎の構図

茶屋の建物の木材の線が
ゆるく一点に集まっています。

その集中点が
富士山のすぐ近くにあり
(緑の点のところ)
視線が富士山へと誘導されていますね!

ゆるい一点透視図法

まるで自分も旅人で
今から茶屋に入ろうという
気分が楽しめる一枚です。

以上「東海道吉田」でした。
次回「富嶽三十六景 尾州不二見原(びしゅうふじみがはら)」の解説です。

お楽しみに!

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