＃43【葛飾北斎】富嶽三十六景「甲州伊沢暁」

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絵画インストラクター松本 /

2021/12/14 13:27 | 981 文字

皆様こんにちは！
絵画インストラクターの松本です。

冬も真っ只中、寒くなりましたね。
皆様あたたかくしてお過ごしくださいね！

葛飾北斎ってどんな画家？

江戸本所割下水にうまれる（1760-1849）
浮世絵（木版画）の風景画というジャンルを築く
画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
引っ越し93回！
金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に

浮世絵「富嶽三十六景」って？

全46枚！
当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
富士山を色々な場所から描く
鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
西欧諸国でジャポニスム（日本趣味）の要因となる

富嶽三十六景「甲州伊沢暁（こうしゅういさわのあかつき）」

夜明け頃の富士山！

清らかな朝霧。
動き出す人々。
宿場の一日が始まります。

甲州伊沢暁

個人的には
馬の止まっている様子と
歩きだしている様子が
気になりました。
（細かい！(^^;)）

馬を描くとき、
足さばきをどうしようか
迷うんですね。

停止している馬も
歩きだしている馬も
自然な様子で「流石だな～～」と思って
ついつい観察してしまいました。(^^♪

笛吹川
（ふえふきがわ）

笛吹川ではアユが釣れます。
(^^♪
今年はもう終わってしまいましたが
それぞれの年度の解禁日～11月31日まで
楽しむことができます。
（注意・遊漁証の購入が必要です。）

描かれたのは現在の山梨県

伊沢は現在の山梨県笛吹市です。

笛吹川から少し離れたところに
「笛吹川フルーツ公園」があります。
（公園は山梨県山梨市）

公園からの景色は
富士山がみえるんですね！！

北斎の絵のように中央は霧がかっています。
(^^)

笛吹川フルーツ公園からの眺め
霧でよく見えませんが笛吹川があります。

こちらの公園は
山梨の果物が楽しめる
レストランやカフェがある他、
遊具やアスレチックもあります。

公園から見える富士山も
魅力のひとつとして
ホームページに紹介されていました！
(^^♪

コロナ対策で
マスク着用とのことですので
遊びに行く方はお忘れなく！

北斎の構図

遠景、中景、近景、と配置され
広大さを感じる構図となっています。

近景に描き込みが多いこと。
遠景の雲は輪郭がないこと。

近景・遠景それぞれの
リアリティがあります。
（遠景までクッキリすると逆に不自然になるのです。）

映画の冒頭のような
印象深い一枚です！

以上「甲州伊沢暁」でした。
次回「富嶽三十六景　信州諏訪湖（しんしゅうすわこ）」の解説です。

お楽しみに！

#富嶽三十六景 #葛飾北斎

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ライターチョコお茶 - 2023/01/4 13:02 - 返信を追加

ここからどんなストーリーが始まるのだろうと想像力が掻き立てられます。雄大な富士山の対比で、小さく描かれている人間ですが、その人生はとても深いものですよね。なんだか哲学チックな気持ちになりました。大きな富士山に応援されて、今日も行ってらっしゃい！と見送っているような感覚になります。読ませていただき。ありがとうございました！

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絵画インストラクター松本 - 2023/02/3 22:07 - 返信を追加

たしかに！映画の冒頭のような、ストーリーが始まりのような１枚ですね。(^^♪江戸時代の生活が生き生きと描かれていて「いってらっしゃい！」の声が聞こえそうです。描かれた一人一人に人生があったと想像すると楽しい気持ちになりました。コメントありがとうございます！！

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絵画インストラクター松本

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