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#44【葛飾北斎】富嶽三十六景「信州諏訪湖」

#44【葛飾北斎】富嶽三十六景「信州諏訪湖」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

「足らない、ない」と思っていたら・・・
実は手元にあった!!

というのが、日本の北斎だと思います。

日本の文化には
北斎があるじゃないか!!
と!!(^^♪

しかも知れば知るほど
マグマのように熱くて
熟練の技に感嘆し
筆さばきに見とれてしまいます。

そんな北斎の描いた富嶽三十六景
の解説です!

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「信州諏訪湖(しんしゅうすわこ)」


二本の松の枝ぶりが見事です!
諏訪湖のはるか先に
富士山がそびえています。

信州諏訪湖

高島城
「諏訪の浮城」「諏訪高島城」とも
呼ばれていました。

信州諏訪湖

弁財天の祠
弁財天は七福神の一人です。
あらゆるご利益があるといわれています。
(長寿、恋愛成就、商売繁盛など)
川辺にいると信じられたことから
川や湖などに祀られることが多いです。
弁財天

視点が高く
ものすごく立体的ですね!

大きな湖面に
小さく城や舟が配置され
富士山の大きさが強調されています。

描かれたのは長野県諏訪湖

描かれたのは長野県の諏訪湖、
北岸から富士山を見た景色です。

諏訪湖の向こうの富士山が
夕焼けに染まり美しいですね。
(^^♪

富士山と諏訪湖
富士山と諏訪湖

絵の高島城は
諏訪湖に浮くような配置でしたが、
干拓が進んだ現在は
街と馴染んでいます。

高島城
1875年に天守閣は撤去されましたが、
1970年に地元の方の要望により
高島城は復興しました。(^^)
高島城
1階と2階は資料室、
3階は展望台となっています。

高島城 入場料など
(2021年現在)
・大人 310円
・小人 150円
時間
・開館 9時
・閉館 17時30分
(10月~3月は16時30分)

歴史好きの方に
お勧めのお城スポットです!
(^^♪

北斎の構図


富士山と祠が相似形です。

相似形

神聖なモチーフを相似形にしています。

弁財天が諏訪湖を見守り、
さらに富士山が見守っているよ、
と伝えているかのようです。

以上「信州諏訪湖」でした。
次回「富嶽三十六景 甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)」の解説です。

お楽しみに!


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