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#45【葛飾北斎】富嶽三十六景「甲州石班澤」

#45【葛飾北斎】富嶽三十六景「甲州石班澤」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

富嶽三十六景は
ベロ藍を活かしたシリーズです。
今回は特に藍色が美しいですよ!
(^^)/


葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)」


孤高の漁師さん!
と、可愛らしい子供の背中。(^^♪

美しく激しい波しぶきの
音がきこえるようです。

甲州石班沢

浮世絵は何回も摺ることができました。

こちらは藍色を主体とした
初摺バージョンです。

藍色の濃淡で
奥行きのある世界を
表現できるんですね!(^^)

後摺では色数が足されました。

後摺
 甲州石班澤


どちらも魅力的です。
(^^♪
子供は海を見ているのか
それとも
魚籠を見ているのでしょうか。

緊張感のただよう漁師さんと
ゆるりと過ごす子供が対照的です。

描かれたのは山梨県の富士川


描かれたのは
笛吹川と釜無川が合流して
富士川となる付近といわれています。

現在の富士川。

富士川と富士山
富士川

とってもいい景色ですね!
(^^♪

北斎の構図


富士山と漁師さんが
三角形の相似になっています。

三角形

富士山は
シンプルな線でまとめられ、
漁師さんの網は
富士山の裾野とリンクしています。

以上「甲州石班沢」でした。
次回「富嶽三十六景 身延川裏不二(みのぶがわうらふじ)」の解説です。

お楽しみに!


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2021/12/23 12:32 - 絵画インストラクター松本