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#48【葛飾北斎】諸国滝廻り「東海道坂ノ下清滝くわんおん」

#48【葛飾北斎】諸国滝廻り「東海道坂ノ下清滝くわんおん」


皆様こんにちは!
絵画インストラクター松本です。

葛飾北斎の「諸国滝廻り」は全8図。

全8図

今回は「東海道坂ノ下清滝くわんおん」の解説です!

「東海道坂ノ下清滝くわんおん」


8図の中で
一番水量が少なく
サラサラと優しい音が
きこえてくるような滝の絵です。

東海道坂ノ下清滝くわんおん
(とうかいどうさかのしたきよたきかんのん)

東海道坂ノ下清滝くわんおん

観音様にお参りにきた人々。
この先にお堂があり
三体が設置されていました。

滝は細く水が流れ岩肌を伝っています。
水は水色と濃ゆい青で表現され
立体的に描かれています。

三重県亀山市にある滝です。
「清滝観音の滝」といい落差は10mほど。

現在、滝はフェンス越しでみられます。
また滝の右側にはお堂と
「岩屋十一面観世音菩薩」の石碑があります。

岩屋観音・・・
岩をくりぬき祀られた。
旅人の安全を願う。

十一面観世音菩薩・・・
(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)
頭に11の顔を持つ。
多くの人々を救済する仏さま。

タイトルは歴史的仮名遣い。
「くわ」は「か」、
「ぐわ」は「が」と読む
ルールがありましたね!
(学生時代の古典の勉強を引っ張り出してます。(^^;))

ですので現代仮名遣いに直すと
「くわんのん」→「かんのん」
となります。

8図の中で「流れが小さく静かだなぁ」と
思っていたのですが
味わってみると「この静けさがいい!」と
なった絵でした。

読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!
(^^♪

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