Webライティング能力検定は文章力UPに有効?受験体験談も公開
Webライティング能力検定は文章力UPに有効?受験体験談も公開
Webライティング能力検定では、国語・メールライティング・SEOなどWebライティングに関することを学べます。スキルアップしたい方や文章力を向上させたい方におすすめです。
しかし初心者~中級者向けであるため、人によっては難しく感じるかと思います。
この記事では、Webライティング能力検定の概要のほか、勉強方法やメリットを説明します。最後には実際に受験して1級を取得した筆者の感想や、これから受験する方に伝えたいことを書いていますので、ぜひご覧ください。
目次
Webライティング能力検定とは
Webライティング能力検定とは、一般社団法人日本Webライティング協会が運営している検定です。Webライティング関連の検定の中で最も歴史があり、2021年12月時点での受験者数は2,400人を超えています。
ここでは、以下の5点を説明します。
- 試験内容
- 合格基準
- 合格率
- 2年ごとに更新が必要
- Webライティング技能検定との違い
試験内容
Webライティング能力検定の試験科目とその内容、詳細については表をご覧ください。科目 | 試験内容 | 詳細 |
---|---|---|
国語 | 誰でも理解でき、正しく分か りやすい日本語 |
|
ウェブライティング | 企業HP・ネットショップ・ブ ログ・Facebookなどのライティングスキル |
|
コピーライティング、メールライティング | 売れるライティング、メール を用いた顧客対応 |
|
SEO | 多くの人に訪問してもらい、 売上を伸ばせるSEO |
|
倫理・法律、炎上対策 | トラブルを起こさないライ ティングスキル |
|
ミニ論文(200~300文字) | 意図が正確に伝わり信頼を高 められる文章 |
- |
6科目のうち5科目は4択のマークシート方式ですが、ミニ論文のみ記述式です。Webライティングに関する問題に対して、200〜300文字で解答します。
合格基準
Webライティング能力検定は、点数に応じて取得級が決まります。級ごとのレベルの目安や合格点については、以下の通りです。検定級 | レベルの目安 | 合格点 |
---|---|---|
1級 | 一般的な仕事はもちろん、高度な仕事も可能なトップレベルのスキルを 持っている |
80~88点 |
2級 | 一般的な仕事をするうえで十分なスキルを持っている | 70~79点 |
3級 | 一般的な仕事をするうえで最低限のスキルを持っている | 53点~69点 |
表からも分かる通り、本検定は88点満点です。100点満点ではありません。「国語」と「ウェブライティング」の科目は12点満点、ミニ論文含むほかの4科目は16点満点です。
またミニ論文については、おおよその採点基準も知っておくといいでしょう。
点数 | おおよその基準(ミニ論文) |
---|---|
0~8点 |
|
9~13点 |
|
14~16点 |
|
合格率
2年ごとに更新が必要
Webライティング能力検定は2年ごとに更新が必要です。申し込みをすると資格更新用の動画URLなどが送られてきます。その動画を見て、下記のどちらかについて200文字以上のレポートを提出。合格すれば更新完了です。
- 動画の感想
- 動画の内容をもとに、今後Webライティングをどう活かしていきたいか
有効期限が切れてから31日以上経過した場合は資格失効となります。資格を取得したいときは再度受験することになるため、更新を忘れないよう気を付けましょう。
Webライティング技能検定との違い
Webライティング能力検定と間違われやすいものとして、Webライティング技能検定が挙げられます。名前自体は非常に似ていますが、運営元やかかる費用、対象者などが異なります。Webライティング能力検定 | Webライティング技能検定 | |
---|---|---|
運営 | 一般社団法人日本Webライティ ング協会 |
一般社団法人日本クラウドソーシン グ検定協会 |
費用 | 13,500円 DVDセットは19,800円 ※中高生・大学生・短大生は 6,750円 DVDセットは9,900円 (受験日に学生証提示が必要) |
講座受講費:32,000円 受験料:6,000円 合格証発行料:3,000円 合計41,000円 |
受験資格 | なし | Webライティング技能検定講座を受講 した人 |
受験会場 | 全国に17カ所 | オンライン |
対象者 | 初心者~中級者 | 未経験者~初心者 |
資格更新 | 2年ごとに必要 (更新費用:12,000円) |
なし |
特典 | なし | 各クラウドソーシングサイト内で特典 あり |
Webライティング能力検定は一般的な国語力のほか、Webライティング関連の専門用語も出てきます。そのため難易度はやや高めです。
一方でWebライティング技能検定は基本的な知識を中心とした検定であり、第1回~第75回までの試験から算出した合格率は46.7%です。しっかり勉強すれば合格する確率が高いでしょう。
合格するとランサーズ・サグーワークス・ちょびリッチで特典も受けられます。
Webライティング能力検定の評判
TwitterでWebライティング能力検定の評判について調べたところ、これらの投稿がありました。
Webライティング能力検定2級に合格しましたー🖋
— kobayashi / bloger (@kobalog_net) September 15, 2020
1級取得まであと3点足りなかった…悔しすぎる😭
基本的なSEO知識やライティング力が身につくので、ブロガーやライター以外にもおすすめですよ!
ということでひとまず「ヤッター!」💮 pic.twitter.com/twNSlMF00T
最近、面接に進めた企業から保有資格について評価されることが増えました。
— ゆりうす | Webディレクター×Webマーケティングでビジネス貢献 (@anonym_ja) August 25, 2021
実は割と企業から見られているような気がします。向学心の高さをアピールするため、資格取得を目指してもいいかもしれません。
因みに面接で一番褒められるのが、WEBライティング能力検定1級合格です。#転職活動
一方で、以下のような意見もあります。
✅Webライティング能力検定
— あいみや@Webライター&編集者🇮🇳🐸 (@aimiya_web121) November 28, 2021
8割の方が持っていないそうです。※このアンケートの結果によると
僕も持っていないですし、採用するときも、Webライティング系の資格はほぼ見てないですね。
実際に、書いた文章を見たほうが早いので📝 https://t.co/w60xCVR9xV
「未経験だけど副業でWebライターしたい」って人が「まずはWebライティング能力検定とる」って言ってたんだけど、資格うんぬんより、まずはnoteで毎日更新してみるとか、自分に適性があるか確かめないといけないと思う、、、
— なぎ 💐 (@hmgcnagi) March 22, 2020
「ライティング力が身に付くからおすすめ」という意見と「資格取得より先にやることがあるのでは?」という意見。Webライティング経験の有無や取得する目的によっても見方が変わってくるようですね。
全体的には、合格への喜びの声やこれからも努力しようという声など、ポジティブなものが多く見られました。
Webライティング能力検定は独学で合格できる!おすすめ勉強法
Webライティング能力検定は独学でも合格できます。ただし、しっかりと勉強しなければ1級取得は難しいかもしれません。
そこで、3つの勉強法をお伝えします。
テキストを読み込む
1級を取得する方法として、公式HPでは以下のように回答しています。
公式テキストを読み込んで、付属の模擬問題をしっかり解けるようにしておけば1級合格が可能です。
引用:Webライティング能力検定|一般社団法人日本Webライティング協会
つまり、Webライティング能力検定の勉強では公式テキストが非常に重要。問題文を言い換えて出題されることを想定し、すべて丸暗記ではなく内容を理解しながら暗記してください。
とくに「国語」では、読めない漢字や聞き慣れない四字熟語などが出てくる場合があります。正しい読み方や意味を知っていないと、試験がマークシート方式であっても点を逃してしまうかもしれないのです。
国語力に不安の残る方は市販のテキストを買い、公式テキストと並行して勉強するのも一つの方法です。
繰り返し問題を解く
公式テキスト付属の模擬問題や、一緒に付いてくる「Webライティングが2ランクUPする問題集」の問題を繰り返し解くのが大切です。実際の試験でも、同じ問題がそのまま出題される場合があります。- 問題を解く
- 答え合わせをする
- 間違えた部分を確認し、正しい答えを公式テキストで復習する
基本的な流れではあるものの、地道な作業が合格へとつなげてくれます。苦手な科目は重点的に復習し、どのような問題も答えられるようにしておきましょう。
【筆者の勉強法】
ミニ論文はPREP法を意識しよう
PREP法を使うことで分かりやすい文章になり、読み手に「結局、何が言いたいんだ?」といったストレスがかかりません。
【問 Webライティングで心がけていること】
結論:私がWebライティングで心がけていることは「読みやすい文章の作成」です。
理由:ユーザーが目を通しただけで、スッと内容を理解できるような記事にしたいからです。読みにくい文章は読み飛ばされる場合もあります。
具体例:そのため正しい位置に句読点を打ったり、一文に情報を詰め込みすぎないようにしたりなどの工夫をしています。
単に情報を並べるのではなく、ユーザーの目線に立って執筆するのもポイントです。そうすることで、最適な伝え方は何かを見つけやすくなります。
結論:Webライティングでは、読みやすい文章を作成するのが非常に重要です。
試験では、Webライティングに関する問題に対して200~300文字のミニ論文を書きます。Wordであれば5~7行程度、原稿用紙であれば10~15行程度です。200~300文字が長いと感じるか短いと感じるかを知るためにも、テーマを決めて文章を書いてみてください。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、PREP法は説明する順番が決まっています。Webライティングをするうえでもよく使われる文章の型なので、この機会にマスターしておきましょう。
試験当日は、まず問題用紙に下書きをして構成や字数などを確認してから、解答用紙に記入していくのがおすすめです。
【筆者の勉強法】
添削ではミニ論文の点数とともに、改善点が書かれています。ミニ論文がうまくできるか不安な方や、自分の文章力でどれほどの点数を獲得できるか知りたい方は、DVDセットを検討してみてください。
Webライティング能力検定合格に必要な勉強時間とは?
試験に合格するには、最低でも2週間の勉強時間が必要です。Webライティング初心者や1日の勉強時間をあまり確保できない方は、長めにとっておいてください。
公式テキストは約130ページ、一通り読むだけなら1時間ほどで読み終えられます。しかし、内容をすべて理解して単語を暗記し、模擬問題を完全に解けるようになるまでは時間がかかるものです。初心者ならばミニ論文の練習時間も必要になります。
また、現在の知識量によっても勉強時間は異なります。不安な場合は1〜2カ月前から勉強を始めるといいでしょう(ちなみに私の勉強時間は約40日でした)。
DVDセットを申し込んだ方が利用できる添削サービスは、結果が返ってくるまでに1週間ほどかかります。利用予定の方は、その時間も考慮しながら勉強を進めるのが大切です。
ただし3カ月以上あけるのはなるべく避けてください。「まだ勉強しなくて大丈夫かな」と心の余裕が生まれやすくなり、最初に覚えた内容を忘れてしまう可能性もあります。
Webライティング能力検定を取得するメリット
Webライティング能力検定を取得するメリットは2つです。
Webライティングに関する知識が得られる
すでにWebライターとして活動している方にとっては、自分がどれほどの知識量を持っているのか、どういう分野が苦手かを客観視できます。
とくにネットリテラシーに関する知識は、さまざまな情報をスマホで簡単に得られる、かつ発信できる現代には重要なものです。
アピールポイントになる
Webライティング能力検定に合格すると、以下のようなアピールができます。- プロフィールや履歴書の資格欄に「Webライティング能力検定◯級」と書ける
- 認定バナーをWeb媒体や印刷媒体へ利用できる
- 公式HPの資格保有者リストに名前が掲載され、偽りのない実績であると証明できる(掲載拒否も可能です)
Webライター初心者の方は、公開できる実績が少ない場合もあるでしょう。そんなとき、本資格が自分の大きなアピールポイントになります。
新しい案件へ応募する際も「私はWebライティング能力検定○級を取得しています。読みやすい文章やSEOについて学んでおり~」と、クライアントへ貢献したい思いを伝えやすくなるのです。
就活でのアピール材料にもなりますよ。
Webライティング能力検定を受験した筆者の感想
ここからは、筆者自身がWebライティング能力検定を受験した感想や、これから受験しようと考えている方へ伝えたいことをお話しします。主観的な意見ではありますが、参考にしていただければ幸いです。
テキストにない問題もいくつか出題される
1級取得を目指す方は、80~88点を獲得しなければいけません。知らない内容の問題が解けなかったり、満足のいく論文を書けなかったりしたときのことを考えると、凡ミスは避けたいところ。
よい点数を獲得するためにも、公式テキストをしっかり読み込み、模擬問題や問題集を繰り返し解いておくのが大切です。
問題文に惑わされないように
問題文の指示は「正しいものを選べ」もあれば「間違っているものを選べ」もあります。答えが分かっていても、指示を見逃しているとミスする可能性があるのです。1級まで残り1点だった場合、非常に悔しい思いをするかと思います。
焦る気持ちを抑えて、冷静に読むことを心がけてくださいね。
時間配分に気を付けて
試験時間は90分です。限られた時間の中で全力を尽くせるよう、時間配分には気を付けましょう。- マークシート方式の問題文を読み、解答する
- 記述式(ミニ論文)の問題文を読み、内容や構成を下書きする
- ミニ論文を解答用紙に記入する
- 見直しする
この4工程を確実に終わらせるためには、以下のような工夫が必要です。
- マークシート方式と記述式にかける時間をあらかじめ決めておく
- 思い出せないものは一旦飛ばす
ミニ論文の配点は16点と高めなので、しっかり考えられる時間を確保するのが理想的ですね。
私はマークシート方式の問題の中で、記憶が曖昧なものや時間がかかりそうなものは一旦飛ばしていました。マークシートの解答が一通り終わった段階で残り時間30〜40分ほど。そこからミニ論文の作成や飛ばした問題の解答をして、見直しまでできました。
本検定は「持っておくべき知識が学べるもの」
Webライティング能力検定を受けようか迷っている方の中には「結局、この検定は仕事に役立つの?」と疑問に思っている方もいるかと思います。結論から言うと、仕事に役立つものというより持っておくべき知識が学べるものだと感じました。
Webライターは資格が必要な仕事ではなく、Webライティング能力検定1級を取得したから確実に仕事を得られるというものでもありません。この資格を持っていたからこそ〇〇の仕事ができた、と感じる場面は少なかったように思います。
しかし、本検定ではWebライティングに関する知識を得られるため、以下に当てはまる方は持っていて損はないでしょう。
- ブログを運営している、または運営予定の人
- Webライターの人
- Webライティング関連の仕事をしている人
直接的に何か効果が得られるわけではないものの、特定の場面で「これは検定で学んだ内容だ!」と感じたり、仕事への理解度が深まったりするというのが私の感想です。
文章力に不安がある方はDVDセットがおすすめ
「文章力に不安がある」「1回の受験で1級を取得したい」といった方は、DVDセットを申し込むのがおすすめです。公式テキストと「Webライティングが2ランクUPする問題集」のほか、以下のものが付いてきます。- DVD(2時間26分)
- 2問分の添削サービス
- 3回までメール質問可能の権利
公式テキストがあれば1級取得は可能ですが、DVDでは具体例や補足情報も交えて説明してくれます。内容がより理解しやすくなり、セミナーを受講しているような感覚で学習を進められますよ。
またミニ論文は、マークシートのようにマルやバツで採点できるような答えがありません。同じ問題でも一人ひとり考え方は異なるため、文章の内容もさまざまなのです。だからこそ、添削サービスを活用して自分の文章を客観的に見てもらうことが、文章力アップにつながります。
1級または2級に合格できなかった場合、申し出ればDVD費用を返金してもらえるのも嬉しいポイントです。
文章力を向上させる方法は資格取得だけではない
Webライティング能力検定は、敬語表現やSEO、法律などを学べる検定です。文章力の基礎固めやスキルアップに有効であり、アピールポイントの一つにもなります。Webライティングに関する知識を身に付けたい方や、文章力を向上させたい方は本検定を受験するのがおすすめです。
詳しくはこちらのWebライティング能力検定HPをご覧ください。
また、Webライターは資格必須の仕事ではありません。スキルアップを目指すならば、自分のブログやnoteで記事を書いてみる、Webライティング関連の本を読むなども効果的ですよ。
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