俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?【映画・ドラマ・アニメ・小説・その他レビュー集】

ダン・ムラカミ /

2022/04/23 11:09 | 891 文字

タイトル：俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?

脚本：田辺茂範

演出：新城毅彦、中前勇児、飛田一樹

主演：山田涼介（Hey! Say! JUMP）

出演：芳根京子、大橋和也（なにわ男子）

2022年4月から始まったドラマです。

第一話を見ました。

脚本は田辺茂範。『オー!マイ・ボス！恋は別冊で』や『婚姻届に判を捺しただけですが』を担当しています。

芳根京子で言うと『表参道高校合唱部！』の脚本もこの人です。

チーフ演出は新城毅彦。ドラマだと『僕たちがやりました』、映画だと『僕の初恋をキミに捧ぐ』、『四月は君の嘘』、『午前0時、キスしに来てよ』なんかを担当しています。

さて内容です。事前に書いた期待度ワーストリストで消化試合と揶揄した本作ですが、思ったほど悪くないです。

ただおもしろいと断言できる水準でもないので、様子見として二話以降も見ようと思います。

ストーリーとしてはラブコメで展開するみたいですが、追求されているテーマはけっこう核心をついています。

すなわち、加齢によって失われていくアイドル性にどう対峙するか。

これは、ジャニーズを筆頭とする男性アイドル全般が直面している問題でもあります。

作中では29歳の主人公が30歳になるにつれ、「可愛い」が失われていく設定ですが、今のジャニーズは40代にかしかかるにつれ、グループとしての活動を維持できなくなるケースが増えています。

代表的なのはSMAPでしょう。ほかにも嵐、TOKIO、V6、タッキー＆翼といったグループも、加齢が直接の原因では場合もありますが、30代後半から40代になるあたりで解散、活動休止、メンバー脱退、事務所からの退所が生じています。

そういった文脈を踏まえると、このドラマはジャニーズが抱えている問題に切り込んだ内容と言えます。

肝心なのは、そのテーマにどれだけ肉薄できるか、という点でしょう。せっかく山田涼介だけでなく、大橋和也もキャスティングできているので、質の高い脚本を望みたいところです。

#ライティング #ダイエット #教育 #行政 #野球 #アナログ

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ダン・ムラカミ

ポップカルチャー評論家
専門分野は映画、ドラマ、小説、アニメ
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