双子がやってくると起こること（その③出産その後編）

（その①その②をご覧いただけると経緯がわかりやすいです💦）

怒涛の双子出産から一夜
保育器生活を送るわが子たちを前に
母乳指導が始まった

二人同時授乳のやり方

いわゆるフットボール抱きと呼ばれるもので
Ｕ字のクッションをお腹に挟み
左右にラグビーボールのように子供らを寝かせて抱える
そしていっぺんに両乳吸わせる！

母体の負担も少なく子供らも苦しくない
そしていっぺんにおっぱいを上げることが可能！
そして何より
二人同時がかわいい♡
が、しかし・・・

上半身完全オープン
おっぱいを飲ませるという神聖な行為とはいえ
羞恥心が邪魔をする（とんでもなくはずかしい💦）
しかもどこでもできることではない

ということで
同時授乳はほどなく断念・・・
おっぱいと搾乳したおっぱいとミルクを
交互に飲ませることに落ち着いた

その午後から
主治医による母体の検診と
出産時の状況説明があり
衝撃の事実が明かされた

私の出産時起きていた出来事・・

前置胎盤気味の癒着胎盤
経管裂傷と会陰裂傷

漢字だらけ（笑）

これに関しては双子だから起きることではないんだけど
問題は
一人の出産であれば
出産後すぐ母体のケアができるが
双子でしかも一人目の出産時におきてしまうと
母体に対してできることはせいぜい消毒くらい
傷だらけのまま2人目の出産をしないといけない
当然
大量出血となってしまうし
細菌感染の可能性もある

本来であれば前置胎盤（胎盤が子宮口をふさぐ位置にある）は
ある程度出産前の検診で見つけることができ
その時点で帝王切開となるのだが
癒着胎盤（胎盤が子宮に癒着してしまい自然にはがれない状態）はお産が始まらないとわからない

我が家の場合は前置胎盤　かも　との話はあったが
この位置ならいけるだろうとの判断だった

そして始まってみたらやはり・・・
そして予想外の癒着胎盤・・・

分娩室で
赤ちゃん降りてこないなー
破水しないな・・なんて会話があった

最初の子を産み落とす際
先生から「一番強い痛みが来たとき教えてください」と
いわれていたことを思い出した
強い痛みを感じたとき先生に伝えたら
まさに引きちぎられるような強烈な表現しようのない痛みの後
息子が生まれた

実はあの時
先生が子宮に手を突っ込み
胎盤を破いて子宮からはがす
という
原始的なことが行われていたとのこと
その際致し方ない事情で赤ちゃんの通り道を傷つけながら
一人目が生まれたことを知らされた

当然大量の出血
同時に輸血と帝王切開の準備に入っていたとのこと

三人の命を守るために
致し方ない措置だったこと

経管や会陰の裂傷もひどく
縫合はしているが
多少産後の回復が遅れる可能性があることを告げられた

その場を乗り越え
無事に二人目も経腟分娩できたのは
お母さんの
明るくポジティブに乗り越えようとしていた姿があったからです
本当によく頑張りましたね・・

たしかに
出産の最中も
研修医さんたちと談笑していた（笑）
せっかくの機会
私の姿から何か学ぶものがあればいいなと思っていたから・・
無理にでも明るく振舞った
それが伝わっていた

先生にはあらためて
わがままを聞いてもらったことに対して感謝を告げた
そして
命を懸けて命は産みだされるんだと実感

しかし・・・
その代償はそれから三日後にやってきた
ずっと貧血状態で
縫合された場所も痛みや突っ張る感じが強くて動きにくく
そのうち治るだろうとたかをくくっていたが

退院を三日後に控えた日から
私が原因不明の高熱と強烈な頭痛
すくすく育って無事保育器から出ていた双子っちの
1時間おきくらいの休みなしのお世話以外
起きていることができなくなってしまった

先生曰く
おそらく中毒症の後遺症と出血多量
経管や会陰縫合場所におきている炎症が関係している
産褥熱（さんじょくねつ）とのこと

出産直後から感じていた体の違和感
早く帰りたいからと経腟分娩を選択した浅はかさ
実家で待つ長女や家族への申し訳なさ・・
いろんなものが交差して
気分がどんどん落ち込んでいった
状況が改善しないまま1カ月過ぎたころには
もはや一生退院できないのではとさえ思い始めていた

唯一
とっくに退院できるのに私に付き合ってくれていた双子っちとは
しっかり時間を取って接することができた
辛いときは助産師さんがたくさん手を貸してくれた

落ちてる場合じゃない
家に帰ろう！！気持ちを上げていこう！
そう思ってから体調は少しずつ回復し始めた

そして出産から一カ月半
入院から約二カ月半
退院の許可が下りた
やっと我が家に帰れる時がきた

その④退院後につづく・・

その③で終われなかった・・（笑）
ここまで読んでいただき
ありがとうございました