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#58【葛飾北斎】諸国名橋奇覧「山城あらし山吐月橋」

#58【葛飾北斎】諸国名橋奇覧「山城あらし山吐月橋」


皆様こんにちは!
絵画インストラクター松本です。

葛飾北斎の「諸国名橋奇覧」
(しょこくめいきょうきらん)
は全11図。

11図


今回は「山城あらし山吐月橋」の解説です!

「山城あらし山吐月橋」


「山城あらし山吐月橋」
(やましろあらしやまとげつきょう)
山城あらし山吐月橋


桜と、長く弓なりになった橋が美しいですね!!
とても情緒のある1枚です。

吐月橋(とげつきょう)は現代の
渡月橋(とげつきょう)です。

渡月橋

山城
●現代の京都府

京都の嵐山

●京都の観光名所
●春は桜が美しい(日本さくら名所100選)
●秋は紅葉の名所

渡月橋
●橋長155m、幅12.2m
●桂川にかかる
●836年架橋
●現在の橋は1934年完成したもの
●京福電車「嵐山」駅下車徒歩2分

鎌倉時代、
亀山上皇が橋の上を
月が移動していくのを眺め
「くまなき月の渡るに似る」と
感想を述べたことから
渡月橋の名前の由来がきています。

橋の上を月が静かに動いていくのは
情緒があって素敵ですね!
(^^♪

ただ、
鎌倉時代からの名の由来があるのに、
北斎が「渡月橋」の「渡」を「吐」と
しているのが
何故なのか調べたのですが
不明でした・・・。
(^^;)

ただの当て字かな?
と推測しているのですが
もし判明しましたら
この記事に追記しますね!

江戸時代も
観光名所だったなんて
歴史を感じて嬉しいです。(^^♪

橋の上の人が桜に見とれているのに
共感してしまいます。

北斎の構図


松の木で遠近感を出しています。

川の手前の松が大きく、
向こう岸の松は中くらい、
それも遠くになるほど小さく描いています。

構図

空間が広く感じられ、
見応えのある
橋の風景となっています。

以上
「山城あらし山吐月橋」の
解説でした。

読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!
(^^♪

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