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昭和なスナックの日常13

昭和なスナックの日常13


小説風 本当にあったお話
ある夜のとあるスナックでの出来事。
 
そこは昭和な雰囲気のスナック。
レトロ感漂う店内。
お客が15、6人も入れば満席になる。
そんな店内に今夜もお客がやってきた。
 
今夜もいつものように扉が開く。
カラン、カランと音がする。
そしていつものようにママが声を掛ける。

ママ
「いらっしゃいませ」

業者さん
「遅くなりました」
と、入ってきたのは、カラオケの業者の人だった。
交換したばかりなのに、調子が悪くなって、修理を頼んだそうで即日納品でした。
さすが、このお仕事にカラオケは欠かせないので素早い対応だった。

お客はまだ少なく、お客のひとりが車を当てられてその相手が酷かったという話をしていた。

するとその業者の人が、思い出したように話に参加してきた。

業者さん
「そういえば、以前酒屋に行ったときのことなんですがね」
と、酒屋の駐車場での出来事を話してくれた。

業者さん
「駐車場にクラウンが入ってきて、酒屋の車が止まっているところに向かってきて、何度も何度もその酒屋の車にクラウンがぶつけているのです」

と、言うものだから、みんなで「なんだで?」と質問したくなる。

そのクラウンは、切り返しをして駐車場から出て行きたかったみたいで、何度も切り返しをしているのですが、一向に出たい方向に車が向かずに車を当ててはやり直しをしていたそうです。

業者さん
「そのクラウンがあまりにも何度もぶつけるものだから、酒屋の女将さんが出てきて、クラウンの人に言ったそうです」

さすがに怒ったのかと、みんなが思ったのですが、そうではなかった。

業者さん
「その酒屋の女将さんは、クラウンを運転している人に向かって、言ったそうです。お願いだから、もう止めてくださいと懇願されたそうです」
酒屋の女将さんは、あまりにも何度もクラウンが当てるものだから、車が可哀想になってきてそう言ったそうです。

世の中にはそんな人もいれば、車に当てて逃げる人もいます。
いわゆる当て逃げです。
この当て逃げにあった人は結構いるみたいですよ。
駐車場で当てられた経験の人は結構いるみたいです。

皆さん、くれぐれも安全運転してくださいね。

今夜の話はいかがでしたか?
 
非日常が日常のスナックでの一夜の出来事を面白く小説風に描いていきます。
 
よろしかったら、「昭和なスナックの日常」の常連さんになりませんか?
 
 
~今回はここまで~
 
   2022年6月9日木曜日
 
      ライター:唯李











 
 
 

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唯李(ゆり)と申します。
stand.fmでオリジナル小説を朗読しています。
小説はモノガタリードットコムでアップしているものです。

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