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「ぼくなつ」のCMがローンチの最強教材だった件

「ぼくなつ」のCMがローンチの最強教材だった件


最近「ぼくのなつやすみ2」というゲームやってます。通称「ぼくなつ」と呼ばれているらしいんですが。3年前くらいにブックオフで買って、ずっと放置していたのをふと思い出して、やり始めたらハマってました。


舞台が昭和50年(1975年)の田舎で、8月1日~31日までの決められた時間を好きに過ごすというゲームです。私の場合はもうひたすらクワガタ捕まえてむし相撲してます。あと釣りしたり、海に潜ったり…


あつ森と似てますね。


まあ、ゲームの内容の話はこのへんにしときましょう。今日は当時放送されていた「ぼくなつ2」のCMが大変秀逸だった話をします。


このCM、とある男性の日記形式でストーリーが進んでいきます。CMは6月17日から7月19日まであるんですが、この日記の主が「ぼくなつ2」のことを知り、購入し、遊ぶところまで描かれています。


日記が始まる時点では「いい歳した大人がゲームなんて……」と思っているんですが、6月18日の日記では「職場のみんなもゲーム持ってるんだ……」ってことに衝撃を受けて、6月19日の日記ではプレステ2でDVDが見られることに触れています。20日21日は、プレステ2が欲しいけど、それを言い出せなくて葛藤している様子ですね。笑


ここまでで日記の主はプレステ2の存在を知り、プレステ2が気になっているという状態です。ぼくなつ2のCMなのに、24日まで出てこないわけです。

6月24日になってようやく「ぼくなつ」の存在を知るわけですが、ここでも「ぼくのなつやすみ」というタイトルは出てこない。


へんなゲームの広告があった
「1975年の日本からのメッセージ」と書いてあった


という情報のみ。こんな感じで少しずつ、日記の主のマインドシェアをぼくなつが奪っていく様子が描かれているわけです。販売日の7月11日に合わせて、CM日記の主も「ぼくなつ」を購入。


発売日以降も日記CMは続き、実際に遊んでみた感想が綴られていきます。最初はゲームに反対していた妻まで「ぼくなつ」にハマってしまうというエピソードまで…


私はこのCM集を見て…

いやこれローンチの教材やないかい!


となったわけです。笑
要素を簡単にまとめました。

① いい歳した大人がゲームなんて…
② プレステ2はDVDも見られる(機能的価値)
③ プレステ2がほしいけど葛藤
④ 1975年の日本からのメッセージ?
 (世代的にドンピシャ)
⑤ 勝ち負けがないから大人もできる 
⑥ 仕事や家庭に忙しい日々
 (少年時代の夏休みへの憧れ)



欲求が日に日に喚起されて、日記の主は最初は抵抗のあったゲーム機を購入し「ぼくなつ」にハマるストーリー。


思えば2000年代のゲームCMってこういう凝ったものが結構多かったような気がします。最近はテレビ見ないから、今のCMがどんな感じなのかよくわからないですが。笑


ユカがこのCMから感じたローンチに必要な要素

① 存在の認知
② 買うことへの抵抗、葛藤を超えるほどの魅力
③ 情報の小出し(焦らしまくる)


細かく挙げるともっとありますが、まあだいたいこんな感じです。大変いいCMだと思うので、ぜひ研究してみてください。ただ「ぼくなつ」がやりたくて仕方なくなってしまうかもしれませんので、そこだけご注意ください。


では今日はこのへんで。

 


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