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#023 部下からの言葉がイラつく、その前に

#023 部下からの言葉がイラつく、その前に


✓ 厳しくし過ぎると辞めてしまう
✓ 甘くし過ぎるとつけあがる
 
育ってきた時代が違う部下の対応に、
日々頭を悩ませている上司の皆さん、
多いのではないでしょうか。
 
中には、部下の口から放たれた言葉に、
苛立ったり落ち込んだという経験を
お持ちの上司も少なくないはず。
 
今の世の中、
実際の声だけでなく、各種サイトで見れる
上司のリアルな声やアンケート結果から
共感できる内容もたくさんあるでしょう。
 
ですが、こうも思いませんか。
 
一方の話だけ言われても判断できないのでは、と。
 
サイトによっては、
そんなことを言う部下には厳しく指導を
という話も出ていますが、
 
部下がなぜその発言をしたのかを理解しないままに
𠮟りつけることが解決につながるのだろうか、
と感じることもありました。
 
もちろん、この逆のパターンもあります。
 
部下が上司から言われて落ち込んだという話も、
上司がなぜその発言をしたのかを理解しないまま
愚痴を言っていてもいいことはありません。
 
今回は、部下の発言を聞いてイラっとする前に、
部下が考えている可能性がある話をします。
 

1.前提として考えておくこと

 
前提として知っておいてほしいのですが、
上司と部下とは受け持っている役割が違います。
 
部下は上司の業務指示を受けて仕事をする代わりに、
いざという時の責任は上司がとるものとされています。
 
上司は部下よりも、より長期的や視野をもって
新規事業のことや現事業の拡大について考えています。
 
どちらが偉いのか、ではなく
役割が異なること、そして、
重責を担うのは上司であることは事実だと感じます。
 
部下が見えないところで、重責を担っている可能性。
部下が知らない機密業務を遂行している可能性。
 
この可能性を見なかったことにして、
上司に暴言を投げつけるのは論外です。
 
上司は部下の責任をとり、
さらにはその部門の業績に対する
責任も負っている役職です。
 
もしこれを部下の立場である人が読んでくれているなら、
あなたの責任をとってくれる人を一方的に
見下す対応はやめることをおすすめします。
 

2.部下の言葉から読み取ってほしいこと

 
本題に戻りますね。
 
上司がイラつく言葉、と言われているものの中で、
イラつくのはちょっと待って欲しい、という言葉を紹介します。
 
「これ、やる意味ありますか」
「この状況ではできません」
「責任はとっていただけますよね」
「そんな話、聞いたことありません」
 
この4つの言葉は、色んな場面で聞かれたことが
ある方も多いのではないでしょうか。

複数のサイトで見たアンケート結果にもランクインしていた、
上司がイラつく言葉たちです。

ですが、イラつく前に、少し待ってほしいんです。

この言葉の裏には部下の気持ちが隠れているかもしれません。

この4つに共通しているのは、

上司からの業務指示に対して怪訝であるということ。

何か納得できない感情や、不安な思いを抱えている可能性が高いです。
 
言葉だけ見ると、
 
✓ どれも消極的であったり
 やる気が感じられなかったり
 
ひと昔前の、言われたことは四の五の言わずにやる、
という文化では考えられないことですよね。
 
ですが、この言葉を聞いたときに
最初に上司としてしなければいけないことは、

イラつくことではなく、部下の不安を取り除くことです。
 
若手の部下であれば特に、社会人経験が
上司より未熟であることが多いでしょう。
 
不安に感じること、知らないこともたくさんあります。
 
だったら、何も言わずに仕事しろ、
というのではなく、部下からの言葉は
何かのメッセージだと思って、少し話を聞いてみてください。
 
彼らがどんなことで不安・不満を感じているのか、分かるはずです。
 

3.理想の部下像、壊していませんか

 
上司たちが求めている部下像は
例えばこのような感じです。
 
 自分で考えて行動できる
 信念/やる気がある
 柔軟な発想ができる
 前向きで何でも一生懸命取り組める
 
どれも納得感がある内容ではないでしょうか。
 
やる気のない発言や消極的な発言に
イラっとすることが多いのは
このギャップが原因ではないかと感じます。
 
ですが、実は自分の部下も
このような人物だったかもしれません。

置かれる環境によって、人の性質は変わります。

もしかしたら、あなたの部下も
環境によって、正確が反転したかもしれません。
 
例えば、

✓ 一生懸命取り組んで上司に提案したが理由なく却下される
 業務改善にを提案したら、余計なことはするなと言われる
 自分の考えをまとめて発言したら、言うなとくぎを刺される
 
このようなことが積み重なれば、
本来積極的で意欲高く働いてくれる部下も
消極的になり、意欲もなくなっていくでしょう。
 
相手が納得できるような言葉を尽くしているか。

上司の立場である人は、改めて
振り返ってみてもいいかもしれません。

上司の当たり前は部下から見ると当たり前ではありません。
 
この位当然、というレベル感ば全く違いますし、
知っている情報量も雲泥の差かもしれません。
 
そのような部下に対して、

✓ 業務指示だけする
 結論だけ伝える

という対応をしていては、
うまくいくものもうまくいかないでしょう。
 
相手がどう感じているのか、
少しイメージしてみるといいかもしれません。
 

4.まとめ

 
いかがですか。
 
今回は、部下から言われた言葉にイラつく前に、
考えてみてほしいことについてお伝えしてきました。
 
上司が考えていること、
部下が考えていること。
 
これが全く同じだという瞬間はあまりありません。
 
なぜなら、常に見ている先が違うからです。
 
それはそれぞれの役割が違うから。
ある種当たり前のことです。
 
ですので、自分の考え方だけでいると
相手とコミュニケーションをとるのが難しくなってしまいます。
 
本来であれば、お互いに歩み寄るのが一番なのですが、
それが難しい場合は。
 
きっと、上司から一歩、
歩み寄ってあげるのがいいんだろうなと感じます。
 
今回の話が何かのお役に立つと嬉しいです。
 
今回はこれで終わりにします。
では、また。
 

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