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投資家が「お金」よりも大切にしていること 第一章

投資家が「お金」よりも大切にしていること 第一章


お金とは何か?


紙幣や硬貨がお金ではない。紙幣は紙切れで、硬貨はただの亜鉛や銅やニッケル。お金とは、あくまで無色透明な概念に過ぎない。ただの数字である。

色がついていないからこそ、お金には私たちの考えや態度が100%反映される。

 

お金を使って何をするか?

お金通して、何を考えるか?

 

お金を考えることは、「どう生きるべきか」という人生の哲学を語ること。

日本人のお金に対する捉え方

お金儲け=悪、汚い、不潔、腹黒い、ズルい、他人を蹴落とす、ガメツイ

お金に対して良いイメージがないのにも関わらず、日本人はお金が大好きな民族。

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現金・預金比率
日本ー55.5% アメリカー15.3% イギリスー32.2% ドイツー39.4% フランスー31.3%

日本は現金と預金の比率が高くて、他の国は有価証券や株式といった投資の比率が高い。この統計から見ても、日本人はお金(現金・預金)が大好きという事が分かる。
使うわけでも、何かに消費するわけでも投資するわけでもなく、お金そのものが大好き。

日本の個人の金融資産は総額1400兆円と言われているが、そのうちの半分以上800兆円ものお金が、現金と預金。

アメリカは、年間で成人一人あたり約13万円のお金を寄付している。
一方日本は、年間成人一人あたり約2500円

自分でお金を貯め込んでいるという事は、人にお金を出したくないという事。それは、人を信じていないと同義である。
他人にお金を預けたら、もう自分の所には返ってこないと思っている。結局、日本人はお金だけを信じているという事になる。
つまり、日本人は「現金・預金が大好きで、寄付はしない」という事。

 

日本をダメにする「清貧の思想」


日本人がお金しか信じることが出来なくなってしまったのは、なぜなのか?
結論、洗脳である。単なる思い込み。それは、知らず知らずのうちに親や社会から刷り込まれている。

ヒーローによる洗脳

アメリカのヒーローは
スーパーマン・スパイダーマン・バットマン・アイアンマンなど

●共通点は「民間人」
民間人のお金持ちが悪を倒す。
お金持ち=ヒーロー

日本のヒーローは
ウルトラマン・特撮ヒーローもの・あぶない刑事・スケバン刑事

●共通点は「公務員」
公務員が悪を倒す。
お金持ちでなくても、一般的な給料、安定している仕事=ヒーロー

間違った清貧の思想

 

清貧とは「行いが清らかで私欲がなく、そのために貧しく暮らしていること

理念に生きるために、あえて豊かな生活を拒否するという思想が、豊かになるためには、理念を捨てて汚れなければいけない。という考え方に変わってしまった。
それが「豊かになることは汚れることだ」「お金持ちは何か悪いことをしてお金持ちになったに違いない」といった考え方になった。

清豊とは「行いが清らかで、自分だけでなく人も精神的、経済的になること
ビジネスが成功しているのであれば、それは新しい付加価値を世の中に提供していることであり、新たな雇用を生み出していることであり、社会を活性化し、豊かにしていると同義である。

アメリカ
社会的な善(寄付)とお金持ち(ビジネスによる成功)になることが両立していて、パブリックなことをする人がかっこいいという美学。

日本
社会的な善は、国がやること。お金持ちは、自分のことしか考えていな銭ゲバ。寄付しようものなら、売名行為などと揶揄される。そこに美学はなく、あるのは自己責任論。

人はただ生きているだけで価値がある

 

経済とは
人間の生活に必要な商品と金銭との、生産から流通、交換と分配、それに消費などの諸活動のこと。

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一見、労働を行って対価としてお金をもらっている人しか経済活動に参加していないように見える。専業主婦や学生、また赤ちゃんのように一般的な労働を行っていない人は経済活動に参加していないのかというとそうではない。

なぜなら、専業主婦や学生、赤ちゃんによって成り立っている会社や産業がたくさんあるから。つまり、存在しているだけで経済が動いている

消費活動を行っていない人はこの世に一人もいない。労働に参加していなくても、何らかの消費はしている。その時点で経済活動に参加しているということになる。

社会貢献とは、新しい何かを作り出すことだけでなく、消費することによっても成し遂げられるもの。

働くことにも大きな価値があるし、消費することも同じくらい大きな価値がある。つまるところ、「人はただ生きているだけで価値がある。

誰がブラック企業を生み出しているのか?

 

日本は現在「失われた30年」と言われるように構造的なデフレに苦しんでいる。年収300万円以下の層が増加しており、彼らに満足を与える商品やサービスを提供している企業が成長している状況。つまり、消費者が安くて良いモノ・良いサービスを望んでいる

企業が価格を下げると、どこに皺寄せがいくかというと原価を下げるか、従業員やアルバイトに長時間労働をお願いするか、賃金を下げるか、従業員の数を下げるかになる。
従業員に過重労働を強いる「ブラック企業」を生み出しているのは、私たち消費者であるとも言える。

低価格の旅行ツアーが流行るのも、居酒屋チェーンが長時間営業しているのも、私たち消費者が求めていること。つまり、ブラック企業を生み出しているのは、私たち消費者であると言える。



第一章のまとめ

お金は紙切れや硬貨ではなく数字である。お金を使うことは、そこに関わっっている企業を応援していることであり、関わっている全ての人の賃金になっている。そして、僕達のお金の使い方によって(消費者が求めている事)企業の在り方(ブラック企業になるか、ならないか)が決まる。
良いモノ、良いサービスに低価格を求めるのでなく、適正価格でその企業を応援する、世の中を良くするという意識を持ってお金を投資する。

 

第二章へ続きます。


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家族の笑顔が一番大事。子育てに優しい、やりたい事をやって、生きたいように生きる。テクノロジーとお金の勉強をして大切な人を守りたい。

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