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元塾講師が教える 国語ができないと、ずっと苦労する

元塾講師が教える 国語ができないと、ずっと苦労する


塾では、国語がどうしてもできない生徒に出会います。
しかも、けっこうな頻度で。

そういう生徒がどのように国語に取り組んでいるのか。
そして、どうすれば苦手を克服できるのかについて語ります。
この記事では、現代文に絞って話を進めます。
古文や漢文は全く別のものですので、別途書きたいと思います。

人によって特徴は様々ですが、おおよそ次のようなものがあります。

  1. 読むのが著しく遅い
    これは致命的です。本文を読むのに時間を浪費し、問題が解けません。
    得意な生徒と、不得意な生徒を比較すると一目瞭然です。
    その速度は3倍ほども違います。
    速い生徒は同じ時間で3回本文を読み返すことができるわけです。
    克服するには、訓練しかありません。
    速読とまではいかなくても、通常のスピードで読めるよう訓練しましょう。
    早く読む練習を毎日する以外に克服法はありません。


  2. 語彙力が低い
    これも致命的です。
    あまりにも語彙力が低く、文中に知らない言葉が出てきたらお手上げになるパターンです。
    酷い場合だと、意味以前に読み方すらわからない場合もあります。
    そういう場合、どうしているかというと、読み飛ばしてしまうのです。
    これでは書いてあることが理解できるわけもありません。
    それがキーになる単語であれば尚更。
    これは普段の漢字の勉強で克服できます。
    漢字を覚える時に、熟語とその意味も一緒に覚える方法です。
    また、読書を重ねて知らない言葉が出てきたら即調べる習慣を付けましょう。
主に上記の2つです。
国語の勉強法は、ほとんど確立されていません。
幼いころからの読書、会話、作文の積み重ねが大きく影響しているためです。
積み重ねが不足しているのですから、克服するには積み重ねるのが最適。
たくさん読んで、覚えて、書く、話す。
地道にこういったことを続けていくのが、遠回りなようで近道なのです。

国語ができる生徒は、漢字や文法以外の勉強は、ほぼしないのです。
逆に言えば勉強しなくても、できてしまうのです。
その余った時間を他の教科に割り振りできるわけですから、好循環が生まれます。

さらに、国語が得意な生徒は文章を読む、理解することが速く、そして得意です。
どの教科を勉強していても速いのです。
そして、授業を聞いていても一度聞いただけで理解できる範囲が広いのです。

国語が苦手な生徒は、まったくの正反対。
何を勉強しても、遅く、効率が悪くなってしまいます。
これは受験勉強に限らず、社会に出てからも間違いなく悪影響を及ぼします。

お客様や上司の言っていることが理解できない。
指示の文章の意味がわからない。
自分の考えを正確に伝えられない。
などの弊害は確実です。ずっと苦労し続けるわけです。

ならば、学生の内に国語を克服しておくのが理想的だと思いませんか。
しかし、前述したように一朝一夕で伸びる能力ではないのも事実。
ひたすら地道な努力を続けていくことこそ最短のルートなのです。

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元塾講師です。大阪や奈良の進学塾で講師をしていました。塾の裏側、受験対策、効率的・効果的な勉強方法など、受験生や保護者の方々のお役に立つ記事を書いていきます。

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