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プレスリリースを取り扱う者の悩み①

プレスリリースを取り扱う者の悩み①


どうも。

僕はフリーのライターとして活動している者です。主にゲームメディアへの寄稿が多く、その実態はライター業界で言われるところの「ゲームライター」という種族でしょうか。

とはいえ、一応“フリー”のライターですので、他にも色々なクライアントさんがいるワケです。
スケジュールの過密さから最近はお断りしてしまったのですが、都内の某TV局でニュース原稿の執筆・監修も行なっていました。

こちらはどちらかと言えば、ポスプロ業務(いわゆる動画編集作業というものです)に含まれる仕事の一環でした。まあ、仕事自体はとてもエキサイティングで(主にディレクターのテンションが)大変な仕事ではありません。

番組が始まるまでにとりあえず作業を終わらせていれば、スマホゲームで遊んでても良いくらい緩いのです。

さて、『TOPVIEW』は初投稿になりますが、早速職業経験上報道という観点からライターなりの愚痴をぶつけさせて頂ければと思い立った次第です。

TVカメラの画像

多くの企業が何かしら新製品の発表を行う場面、端的に言えばメディアに取り上げて欲しいプロモーション展開の発表なども含みましょう。

その際は必ず「プレスリリース」として報道用の情報をメディアに送ります。
これはTV局時代でも同様に言えたことですが、情報解禁の日時指定を入れて事前に送りして下さる丁寧な企業さんも多いです。

しかし恐ろしいことに、何故かTV局向けに送られてくるプレスリリースの4割くらいはあまり役に立っていませんというか、報道して欲しい情報に不備が多すぎるのです。

これはTV局としては致命的な問題でして、特に速報性を重視したニュースを取り扱う際には顕著に見られます。僕は芸能関連のニュースを担当していたので、本当に悩まされることがありました。

一例を挙げるのであれば、単純に表記が揺れている。
例えば、下記のような表題のプレスリリースが届きます。

俳優○○初主演!映画『○○○○○○』公開記念舞台あいさつ!

一方でその資料に書かれた概要では 映画「○○○○○○などと記載されていたりします。
しかもその後に続く基本情報では 映画『○○○○○○』 とあり、その下のコピーライト(権利表記)ではまた映画「○○○○○○」 ともあるのです。

こういうのが本当に良くありません。
TVで報道する際に例えそれが10秒程度の瞬間でも、気付く人は気付きます。TV局と関わりの深い企業であれば、「」と『』の違いだけですら大問題に発展しかねないのです。


だからこそ声を挙げて言いたい。

頼むからプレスリリース執筆者は表記揺れを極力なくして欲しい。

これがまず第一にお伝えしたい悩みです。
ディレクターもアシスタントも気になればもちろん電話して先方に確認を取ります。ですが、ニュース番組が早朝である場合は夜に編集作業が発生するので、担当と連絡が付かないことばかりです。

そうなると編集作業をしながらインターネットや公式サイトなどで、それらしい情報を探すしかありません。
まあ、実際は「」と『』の違い程度であれば大きな問題にはなり難いです。
ただ、イベント名称くらいは統一して頂きたい笑


...と、ここまで愚痴をつらつら書かさせて頂きました。
TV局に来るプレスに限ったことではありませんが、心当たりのある企業の担当者さんはぜひ気にしてみて下さいね。

誤った情報が世の中に出ない為にも、プレスリリースの執筆者とそれを検収する担当の方には、メディアの編集者視点という物をしっかり意識して欲しいなと考えていました。

不定期ですが、次回もプレスリリースにまつわる話題で。

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酒とモビルスーツをこよなく愛する男。『DARK SOULS』で人生の教訓を学び、『よるのないくに』で美少女の尊さを知る。休日は薄暗い部屋でワイン片手に革靴を磨く自称ジェントルメン。得意ジャンルはRPGやシミュレーションなどマイペースに遊べるもの。来世は吸血鬼かリック・ドムになりたいと考えている。

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