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#7 ごめんね、ごめんね。

#7 ごめんね、ごめんね。


※過激な表現があるため、知らずに読んで気分を害する可能性があるので有料に致します。
 







いつからか、我が家に野良猫が住み着いた。

母が、懐かせたらしい。




もう、大人の猫だったと思う。

名前は、とても単純だが"のら"と名付けた。




その猫には、父も大層愛情を注いでいた。
私と兄も、可愛がった。




しかし、あの当時は猫の放し飼いは当たり前のような時代で。

元々野良の"のら"も、家に帰っては来るも。

基本、外の出入りは自由だった。






そもそも、猫をずっと家から出さない。
という、概念がなかった。






野良猫だった”のら”。
家で飼い始めたものの、多分父も母もそこまで知識は無かったんだろう。


去勢をすることなく、そのままの状態だったので。
当り前だが、外で子供をつくってきたのだ。


初めての事に戸惑いながらも、家族みんなで産みどころを作ってあげた。





間違いなく、父も楽しみな感じだった。






そして、ほどなくして。
産まれた。





4匹くらいだったと思う。
初めてみる、動物の赤ちゃん。


しかも、子猫。
とてもとても可愛くて。




毎日毎日、四六時中子猫の近くにいた。





父も母も兄も、子猫に構っていた。
時に母猫ののらが、嫉妬して甘えてくる様子に「はいはい」としょうがないな。と、言う様子でみんな笑いながら撫でる。




今思えば、とても幸せそうな光景。





しかし、突然の悪魔によって。
その光景は、地獄へと変わる。

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#7 ごめんね、ごめんね。
どうせ私は悪役 どうせ私は悪役
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