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It is thinking that makes what we read ours.

It is thinking that makes what we read ours.


It is thinking that makes what we read ours.
              John Locke

思索こそが読んだことを自分のものにさせてくれる。
思索をしてこそ読んだことが己れの血肉(けつにく)となる。
よく考えながら読んでこそ読書は自分のものとなる。
思索をしなければ読書をしても何も身につかない。
学びて思わざれば即ち罔(くら)し。

Cf.「血肉」:ここでは「ちにく」よりも「けつにく」が better。

ポイント:

1. いわゆる「It is ~ that...」の <強調構文>ですね。
 「It is ~ that...」の<仮主語・真主語構文>
  e.g., It is true that Tom did it all by himself.
 との見分け方は、
 <強調構文>の場合「that」より後の部分に「ギャップ」がある
 という点ですね。上の例では:
 「 makes what we read ours」
 と主語があるべき箇所が「ギャップ」になっています。
 読み方は:It is THINKING that makes what we read ours.
 なお、<強調構文>に頼らずに
 「THINKING makes what we read ours.」だけでも強調はできますが、
 <強調構文>を使った方がダメ押し的に一層<強調>される訳です。

2. <使役動詞>の make を<強制>と説明する人がいますが、
 遺憾ながらこれは間違いです。
 make の<コアの意味>は「~ をつくる」であって、
 「~」の部分に<モノ>がくる場合と<コト(状況)>がくる場合がある、
 ということに他なりません。
 <コト(状況)>が結果的に主語による<強制>と解釈されるか否か
 は、言語外情報(文脈や場面)に依存します。
 e.g., Listening to jazz music makes me relax.
 → 通常、人間はリラックスすることを好むものだという<一般常識>に基づいて解釈すると、
 この make を<強制>と解釈するのは不自然ですね。
 e.g., The father made the kids go there.
 →「the kids がそこに行くのを嫌がっている場合」のみ<強制>と解釈されます。
 →「the kids がそこに行きたいと思っている場合」<強制>と解釈するのは変です。
 e.g.,「宿題を終わらせない限りパーティーに行くこと禁止」とされていた the kids に対して、
 「いいよいいよ、行っておいで。あとはお父さんがうまく話をつけておいてあげるから」と言って送り出してあげたような場合、
 <強制>と解釈するのは変です。

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