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辛口英語教育論 (7)

辛口英語教育論 (7)


さて、6日前 <https://topview.jp/t62ce434d521e2-4642> から、

This is a pen.:「こんな英文、現実にはまず口にしないだろう!」と、したり顔で烙印を押される典型的な文

をトピックにして、

この種の発言って大方の場合ただの「受け売り」になっていないだろうか?実はあまりにも一方的で一面的な物言いではないだろうか?

という問題提起をした上で、この問題をいくつかの要因に分けて考えてみたい、としました。そして、要因分析として、

 <想像力><有用性><文法><発音>

といった要因を順次取り上げていきます。

と宣言しました。


3日前からは、<文法>―とりわけ、彼我の、つまり日英の<文法>の相違点―という要因に関して、述べています。

<文法> (3)

昨日 <https://topview.jp/t62d44b8a59648-4724> は、<語感>を測るクイズを出題しました:

以下の英文を<座りのいい/自然な>日本語に訳してみてください。ただしここでは「people」を「人々」と訳さずに、という条件をつけたいと思います。
(私見では「people」を<絶対に>「人々」と訳さなばならぬケースというのは<皆無>です。)

a. the People’s Honor Award
b. government of the people, by the people, for the people
c. people around you
d. people in (the) class
e. Weddings mark the union of two people in love.

以下、回答例です:

a. the People’s Honor Award
 国民栄誉賞
 (「人々の」では<格落ち>しますね。また、「the」が付いているのは「日本国民」を指しているからですね。)
b. government of the people, by the people, for the people
 人民の人民による人民のための政治
 (「人民」は「国民」や「市民」でもいいでしょうが、「人々」ではやはり<格落ち>しますね。)
c. people around you
 周囲(の人)、周りの人間
d. people in (the) class
 クラスのみんな、クラスメート
e. Weddings mark the union of two people in love.
 結婚式というものは、愛し合う二人が結ばれる ことを祝う/記念する儀式である。
 (なお、ここでは「weddings」と<複数形>になっているので、「結婚(すること)」という抽象概念ではなく具体的な「結婚式」を想起すべし)

さて、あともう一点つけ加えたい点があるのですが、明日に回しましょうね。

では、明日以降もどうぞお楽しみに~。

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