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辛口英語教育論 (8)

辛口英語教育論 (8)


さて、7日前 <https://topview.jp/t62ce434d521e2-4642> から、

This is a pen.:「こんな英文、現実にはまず口にしないだろう!」と、したり顔で烙印を押される典型的な文

をトピックにして、

この種の発言って大方の場合ただの「受け売り」になっていないだろうか?実はあまりにも一方的で一面的な物言いではないだろうか?

という問題提起をした上で、この問題をいくつかの要因に分けて考えてみたい、としました。そして、要因分析として、

 <想像力><有用性><文法><発音>

といった要因を順次取り上げていきます。

と宣言しました。


3日前からは、<文法>―とりわけ、彼我の、つまり日英の<文法>の相違点―という要因に関して、述べています。

<文法> (4)

昨日 <https://topview.jp/t62d60072db3e7-4740> は、<語感>を測るクイズの回答をしました。

さて、もう一点つけ加えたい点があります。

英語の<単数><複数>との関連で、実は以前、
「~以上、~以下、~を超えて、~未満」
↑これについて少々考えたことがあります。以下(w)紹介させてください。

・日英で、数学的に:
「~以上」(~ ≦):「~ and/or more than ~」「upwards of ~」「from ~ on up(infml)」
「~以下」(~ ≧):「~ and/or less than ~」「not exceeding ~」
「~を超えて、~より大、~より多い」(~ <):「more than ~」「over/above/beyond/past ~」
「~未満、~より小、~より少ない」(~ >):「less/smaller than ~」「under/below ~」
→ 英文法で言う<単数>/<複数>の<複数>は、従って「more than “one”」
(ただし、もっと厳密に言うと、「0.5」「no ~」「none」等が<複数>扱いになることもあるので、<複数>は「not “one”」)

・日本語で、日常的に:
「~以上」:「~ <」
「~以下」:「~>」
→「それ以上でもそれ以下でもない」などは、この用法。
これを数学的に解釈してしまうと、「それ以上でもそれ以下でもない」の<指すもの>がなくなってしまう。w

・日英で、数字が大きい場合に:
「~以上」「more than ~」:その数字を含む、含まないは実質問題にならないことも多い。
(例えば「これまで300万人以上がウクライナから国外に避難」→「... more than 3 million ...」といったような場合。← ただし、ウクライナ人にとっては、人間の数を十把一絡げに扱われるのは心外かもしれませんが。)


では、明日以降もどうぞお楽しみに~。

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