恥ずかしさから学ぶ　小さなエピソード、大きな気づき

4月のサクラ先生 /

2024/03/18 06:03 | 863 文字

皆さんは、お掃除をしますか？

私は、お掃除が特に好きというわけではありません。

仕方がなくやっています。

でも、お掃除の本質を考えさせられることがありました。

先日の交流会で「日本を美しくする会」の会長と少しの時間席を同じくしました。

お料理が運ばれてきて、会長自らが私のために取り分けをしてくださいましたが、私は緊張もありましたし、すでに満腹だったこともあり、手を付けることができませんでした。

そして会がお開きになり、食べられなかったな、もったいない、もちろんその気持ちはありましたが、私はそのまま席を立ちました。

でも会長はゆっくりとした動作で一人でそのテーブルの残り物を、大皿に一つにまとめ、取り皿を重ね、テーブルの上を整えておられました。

ただ静かに淡々と、そして心を込めて。

この静かで丁寧な行動は、まるで何か大切な儀式のようにも見えました。

私はその姿に、この方は普段からすべてのものに感謝をしている、そう感じました。

自分は、残したものをそのままにして当たり前のように立ち去ったことを恥ずかしいと感じた気持ちこそ、学ぶ必要があるから隣席を許されたのかもしれません。

私の祖母は毎日トイレ掃除をしていました。

それだけはその家に嫁いだ嫁にもさせない祖母の毎日の習慣でした。

祖母は癌を患っても、それを止めようとはしませんでした。

家族は心配して止めるよう勧めましたが、祖母は最後の最後まで、その小さな儀式を大切にし続けました。

そこにはどんな思いがあったのだろうと今ちょっと思い出されました。

あなたは、自分のために掃除ができますか？

今日もお聴きくださり有難うございました。

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