襲われた時の話②

襲われた時の話②

ゆずママ /

2023/08/14 21:03 | 485 文字

襲われた日の記憶…
思い出すだけでも怖い。
しばらくは昼間も1人では歩けなかった。
3秒に1回は後ろを振り返り、怖くなって走って転んで、よく怪我をした。

習い事が終わり、教室にある電話で親にお迎え依頼をした。

時間は確かPM7時。
外は暗い、雨。

母は歩いて迎えに来る。
習い事場までは20分ほど。

『お母さんと途中で合流しよう。』と1人で暗い夜道を帰り出した。
いつもそうしてたかは記憶にない。

大雨の中、車や2、3人の人とすれ違った。

しばらく歩いて、家も街灯も少ない所になった時…

後ろから走ってきたカッパ姿の男に、突然タオルで口を塞がれた。

全力で暴れた。
暴れて暴れて暴れまくってたら、何とか振り解けた。
その直後、お腹を足で『ドーン！』と思い切り蹴られた。
荷物も傘も自分も全て吹っ飛んだ。

たぶん死ぬほど苦しかったし痛かったけど、
すぐ立ち上がり、傘を拾い、全力で広げた傘を振り回して叫んだ。
『きゃーー！助けてーー！！』
振り回し叫び続けた。

体感時間はすごく長く感じたけど、おそらく5分10分の出来事だろう。

ふと見ると、知らない間に犯人の姿は消えていた。

私は助かった。