エンジニアへの就職・転職に資格取得は必要か?
エンジニアへの就職・転職に資格取得は必要か?
エンジニア系の資格の種類
まずエンジニア系の資格ですが、大きく分けて2種類の資格があります。
その分類が下記の通りです。
・国家資格
・ベンダー資格
まず国家資格は、皆さんご存知の通り国が認定している資格であり、エンジニア系の資格だと、情報処理推進機構(IPA)が実施している資格がメジャーです。
次にベンダー資格はMicrosoftやOracle、SAP、SalesforceなどのIT製品を製造・販売している企業(ベンダー)が、自社で開発した製品を扱う技術者を認定する民間資格制度です。
例えばMicrosoftの製品である、Office365の製品に関する試験があり、NTTデータや富士通等の大手システム企業のエンジニアの多くが受験します。
エンジニアの主な国家資格と取得メリット
国家資格は下記の図のように分類されており、一般教養的な位置づけとして
ITパスポート、技術者の基本資格として基本情報技術者試験があります。
IT企業を目指す就活生の場合、まずITパスポートの内容を学んでおくとよいでしょう。
日立ソリューションズやNTTデータ等のいわゆるSIerと呼ばれる企業に内定した学生は、内定者期間にTACで基本情報処理技術者試験(通称:FE)の合格を目指すことになります。
FEを取得した後はITストラテジストなどの上位資格を受験可能(応用情報は取らなくてもOK)なので、目指すキャリアパスに応じて、任意で受験していきます。
実際、IT企業では基本情報技術者試験を取得している社員の数がシステム導入プロジェクトの入札条件になっているので、社員の国家資格受験は積極的にサポートしてくれます。
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エンジニアの主なベンダー資格と概要
次にベンダー資格は特定の製品に精通している技術力の指標になるため、より実務に近いスキルを証明することができます。
主なベンダー資格は下記の通りです。(他にも沢山あります!)
・CCNA(Cisco Certified Network Associate)
・SAP認定コンサルタント
・Oracleマスター
ベンダー資格を多く取得している企業はベンダー企業のパートナーとしてランク付けされているため、このランクを上げるために社員に資格取得を推進します。
各ベンダー企業には認定資格制度や資格を説明しているサイトがあるので、参考にしてみて下さい!下記はネットワーク企業のCISCOのサイトです。
このようなベンダー資格を持っている社員が在籍していると、企業側のメリットとして案件獲得やプロジェクト推進がスムーズに進みます。
結論:資格は役立つので取得しておくのがおすすめ
どのような場面でキャリアの中で役立つのかを、パターン別にまとめてみました。
基本的に資格の本質は人材が一定以上の品質である保証なので、基本的にあって損をするものではありません。この前提の元でそれぞれどのように役立つのかまとめてみました。これは国家資格、ベンダー資格に限らずです!
まず、①会社で昇進を目指す場合ですが、会社によっては国家資格の取得が昇格の要件になっていたり、希望の部署に移動する意欲を示すことができるため有効です。ただし、これは若手のうちに限られます。
実際に働いている場ではその人の実力がしっかり評価されているため、ある程度仕事で成果を出した上での補助的な成果となります。
次に②IT業界で転職する時ですが、資格を取得していることで前述したプロジェクト獲得に貢献できますし、転職時には実際に実力を確かめられない分重要な評価項目です。
基本的に資格で問われるのは業務に関する基本知識なので、資格(知識)を持っていて仕事ができない人はいても、仕事ができて資格を取れない人はいないからです。なので同業他社への転職では最低限基本情報処理技術者試験(FE)は取得しておくべきでしょう。
また、キャリアチェンジでエンジニアを目指す場合はITパスポート資格の取得を目指すと良いかもしれません。未経験の場合は技術を学ぶことに抵抗がないか?口だけでなく実際に行動しているか?が見られるので資格取得はその両方を満たすために有効です!
次に③フリーランスとして独立する時ではその人自身が商品となるため、資格があることでプロジェクト契約を結ぶ際には有利になります。
基本的にフリーランスの場合は即戦力のため、業務経験、少なくとも資格がないと業務に携われない場合もあるので注意しましょう。
最後に、②③の場合はこれまでの業務経験によって会社での評価のされ方を推測されることもあるので、あくまで業務で結果を出すことが第一ということは忘れないようにしましょう!
本noteのまとめ
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