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『アングスト/不安』という作品の本質と恐怖

『アングスト/不安』という作品の本質と恐怖


これから「アングスト/不安」を観る方へ
残酷表現が苦手な方、気分が落ち込みやすい方、
または既に気分が落ち込んでいる方は映画の閲覧をお控えください
それくらい心理的に影響のある作品であることを、
あらかじめご理解の上の閲覧をお勧めいたします

「アングスト/不安」どういう作品か

さて本題に入ります
 
こちらの作品、一言で言えば内容という内容はありません
どんな内容かと一言で申しますと
ただ人を殺すだけのシーンを見せられます

では、なぜここまでヤバい映画だと騒がれたのか…

私は最初の頃、
グロすぎて公開禁止になったのか?
と軽い気持ちで考えていました

実際、
2020年にリバイバル上映(前に上映された映画を再上映)された時も、
1週間ほどで上映終了になったらしく、行けず終いでした

そして、最近になってようやくサブスクで観ました

「アングスト/不安」から読み取れる背景

皆様はこの映画にどのような印象を抱きましたか?

なんだこれ、気持ち悪い…と嫌悪感を抱くだけなのか

はたまた、その奥深くにある深層心理に恐怖するのか
 
この映画は、観る者によって
どれほどの恐怖を得られるか
を問われる作品だと、私は思います

確かに、殺害シーンを見せつけられるのは
かなりショッキングであり、嫌な気持ちになるでしょう

けれど、この映画の怖いポイントは
不安をぬぐい去る為に人を殺す
ところです
 
得体の知れない不安に駆られて人を殺す心理描写

撮影の見せ方といい、殺害に至るまでの心の動きまで、
この明らかに異様すぎる光景平然と流れるのです
 
ここまで人を殺すことに執着しているというのは、
傍から見れば異常です
 
私は鑑賞後に、この映画には元の事件があったことを知りました
だからこそ、ここまで緻密なリアリティさがあるのだと納得しました

アングスト/不安」の真の恐怖

この映画は精神的に追い詰められ
極限状態を知っている者こそが、
真の恐怖をより深く知れる映画だと思っています
 
精神的に極限まで追い詰められている時、
人というものは破壊衝動に駆られます
 
そんな心の働きを自身で感じたことのある方なら、
この映画に、どこか既視感のようなものを覚えるはずです
 
1歩間違えれば、この映画のようになりかねなかった…
まるで、あの頃の自分と重ねてしまうような、
そんな恐怖がじわじわと押し寄せるのです

皆様はこの映画をどのように感じましたか?
感想をお待ちしています

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