VBScript - フォルダ操作（FileSystemObject）

VBScript には標準でフォルダを操作する関数は準備されていない。
フォルダを操作するときは FileSystemObject を使う。

FileSystemObject でフォルダを扱う方法を紹介する。

フォルダを作る（CreateFolder メソッド）

CreateFolder メソッドでフォルダを作成できる。

Dim newFolder
Set newFolder = fso.CreateFolder( Path )

Path に作成するフォルダのパスを指定する。

戻り値は作成されたフォルダのオブジェクト。

すでに存在するパスを指定すると実行時エラーが起きる。

フォルダをコピーする（CopyFolder メソッド）

CopyFolder メソッドでフォルダをコピーできる。

fso.CopyFolder( Source, Destination [, OverWriteFiles] )

Source にコピー元フォルダのパス、Destination にコピー先のパスを指定する。

OverWriteFiles に True を指定した場合、コピー先がすでに存在するときは上書きされる。
False を指定した場合、実行時エラーが起きる。
既定値は True 。

フォルダを移動する（MoveFolder メソッド）

MoveFolder メソッドでフォルダを移動できる。

fso.MoveFolder( Source, Destination )

Source に移動元フォルダのパス、Destination に移動先のパスを指定する。

移動先がすでに存在する場合は実行時エラーが起きる。

フォルダを削除する（DeleteFolder メソッド）

DeleteFolder メソッドでフォルダを削除できる。

フォルダ内のコンテンツ有無は関係なしに削除される。

fso.DeleteFolder( FolderSpec [, Force])

FolderSpec に削除するフォルダのパスを指定する。
存在しないフォルダを指定した場合は実行時エラーが起きる。

Force に True を指定すると読み取り専用であっても削除する。
False の場合は削除しない。
既定値は False 。

フォルダオブジェクトを取得する（GetFolder メソッド）

GetFolder メソッドでフォルダオブジェクトを取得できる。

Dim folder
Set folder = fso.GetFolder( FolderPath )

FolderPath に取得するフォルダのパスを指定する。

戻り値としてフォルダオブジェクトが返る。

存在しないパスを指定した場合、実行時エラーが起きる。

Windows の特殊フォルダのオブジェクトを取得する（GetSpecialFolder メソッド）

GetSpecialFolder メソッドで特殊フォルダのオブジェクトを取得できる。

Dim folder
Set folder = fso.GetSpecialFolder( SpecialFolder )

SpecialFolder に取得したい特殊フォルダを表す値を指定する。
以下の3種類のいずれかが指定できる。

• 0 （定数: WindowsFolder） → Windows フォルダ
• 1 （定数: SystemFolder） → System フォルダ
• 2 （定数: TemporaryFolder） → Temp フォルダ

戻り値としてフォルダオブジェクトが返る。

以下の例は、それぞれの特殊フォルダのパスを出力するスクリプトである。

'Windows フォルダ
WScript.Echo fso.GetSpecialFolder(0).Path
'  → C:\Windows

'System フォルダ
WScript.Echo fso.GetSpecialFolder(1).Path
'  → C:\Windows\System32

'Temp フォルダ
WScript.Echo fso.GetSpecialFolder(2).Path
'  → C:\Users\username\AppData\Local\Temp

フォルダの存在を確認する（FolderExists メソッド）

FolderExists メソッドでフォルダが存在するか確認できる。

fso.FolderExists( FolderSpec ) 

FolderSpec にフォルダのパスを指定する。

フォルダが存在する場合は True 、そうでない場合は False が返る。