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『魔法少女まどか☆マギカ』と『PSYCHO-PASS』の改悪二番煎じ――『リコリス・リコイル』批評

『魔法少女まどか☆マギカ』と『PSYCHO-PASS』の改悪二番煎じ――『リコリス・リコイル』批評


リコリス・リコイル 70点
 
 2022年に放送されたテレビアニメだ。当時話題になっていて、今さらながら見た。
 話題性以外にスタッフやキャストに惹かれる人はなし。
 結論としては、つまらなくはないが、おもしろくもない、といった感じ。
 一言でいえば、『魔法少女まどか☆マギカ』と『PSYCHO-PASS』の改悪二番煎じ。虚淵玄と比較するのは酷かもしれないけれど。
 まず思ったのが、千束とたきなの関係性が、(意図的なのかわからないが)キャラクターデザインを含め、まどかとほむらのそれに似ていることだ。そんなことやるならまどマギに匹敵する何かを用意するべきだけど、まどマギの足元にも及ばない。
 銃火器やガンアクションの描写に関しても、それなりのリアリティーは保っているものの、『PSYCHO-PASS』のそれに比べると弱い。
『るろうに剣心』の殺さずの誓いを彷彿とさせるゴム弾での戦闘も、シビュラシステムという巨大人工知能によって強制的に生かすか殺すかを決められるドミネーターのアイデアと比べると、やっぱり弱い。
 もっと言えばストーリー面においても問題ありだ。一応ラスボスである真島を、終盤で二回も千束と戦わせる必要はなかった。明らかに脚本制作時の配分ミスだ。
 
 本作品については、PLANETSチャンネルの批評座談会で取り上げられている。以下はYouTubeのURL。
https://www.youtube.com/watch?v=YmhlrbnfXm4
 
 

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ポップカルチャー評論家
専門分野は映画、ドラマ、小説、アニメ
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