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今夜、わたしはカラダで恋をする。【映画・ドラマ・アニメ・小説・その他レビュー集】

今夜、わたしはカラダで恋をする。【映画・ドラマ・アニメ・小説・その他レビュー集】


タイトル:今夜、わたしはカラダで恋をする。
脚本:後藤庸介、大村仁望
監督:後藤庸介
主演:石田ニコル、寺本莉緒、美山加恋
 
テレビ朝日系列の関西ローカル局、ABCテレビで放送されたドラマです。
オムニバス形式のドラマで、エピソードごとに石田ニコル、寺本莉緒、美山加恋、それぞれが主役を務めています。
 
 
脚本に参加している大村仁望については、あまりちゃんとした情報が出てきませんでした。
舞台を中心に活動している俳優兼劇作家のようですが、脚本家としての実績は特にないみたいです。
 
 
監督は後藤庸介です。
もうだいぶ前の作品ですけど、『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』(堀北真希ではなく前田敦子が主演のほう、AKB48柏木由紀も出演)の演出に参加していたり、最近のものだと『もしも、イケメンだけの高校があったら』(細田佳央太主演、乃木坂46遠藤さくら、=LOVE齊藤なぎさ出演)の演出に参加しています。
ひかりTVで配信されている『ラブシェアリング』(乃木坂46中村麗乃、向井葉月、弓木奈於主演)の企画・プロデュース・脚本・演出にも名を連ねています。
 
アイドルドラマを得意とする人なのかと思いきや、『今夜、わたしはカラダで恋をする。』で表出するのはその部分ではなく、再現ドラマ作家としての面ですね。
 
『直撃!シンソウ坂上』という情報バラエティー番組があったんですけど、その中で流れる再現ドラマの監督も、後藤庸介はいくつか担当しています。
『今夜、わたしはカラダで恋をする。』も、言うなれば、ちょっと大がかりな再現ドラマといった感じです。
 
ドラマとしてははっきり言っておもしろくないです。話としてありきたりだし、肝心のベッドシーンも、石田ニコルをはじめそこそこ有名な女優がやってはいますが、全然物足りないです。
筆者は『ホリック xxxHOLiC』に備えて蜷川実花監督映画を見返していたので、なおさらそう感じてしまいました。
改めて蜷川実花の濡れ場におけるカメラワークとか、画面の色使いの先鋭さを確認しましたね。
 
さて、『今夜、わたしはカラダで恋をする。』はドラマ本編だけでなく、メインキャストとスピードワゴン小沢を交えた座談会というものをYouTubeで配信しています。
ドラマの内容についてキャストたちがバラエティー番組的なノリでなんやかんや語るんですけど、なんかこれ、どこかで見たことあるなと思ったら『あざとくて何が悪いの?』のフォーマットなんですよね。
 
『あざとくて何が悪いの?』の中でも「あざと連ドラ」(櫻坂46田村保乃出演)と題してドラマ企画をやっていて、ドラマを見ながらスタジオにいる田中みな実とか弘中綾香とかがなんやかんや語ったりするんですが、それとほぼ同じことをやってます。
 
そう考えると色々合点がいきます。話がありきたりだったのは、あくまで女性視聴者のあるあるを引き出そうとしているからで、ベッドシーンが控えめなのは、露骨な描写をして女性視聴者が離れないようにしているからというわけです。
 
なのでドラマ本編と座談会をセットで見れば、『あざとくて何が悪いの?』が好きな人なんかは楽しめるんじゃないでしょうか。
 

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ポップカルチャー評論家
専門分野は映画、ドラマ、小説、アニメ
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