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魔燮ノ騎士ト狩リ人

魔燮ノ騎士ト狩リ人


台本をお使いになる前に↓
https://topview.jp/t6340688a74d4e-6383

この台本のコラボ配信はこちら
※香月さんが素敵な演技をされているので是非😻✨
https://stand.fm/episodes/65187ce5ed4b83eb7a145b85

コラボ配信様:香月さん
ヒアー:https://hear.jp/kaduki20200703 Twitter(X):https://twitter.com/kaduki20200703

📚物語

ある日、新聞を読んでいたノエはある記事に目がとまった。
それは中央地区 ガラクで人気だったサロンを経営していた女性、カテリーナが魔族の疑いをかけられ、狩り人に処刑されたという記事だった。

カテリーナはノエも知っている女性で魔族であるはずがなかった。
情報屋と協力し調査したところ、国王にとって不利益の情報を持っていた彼女を殺害するための共謀だったことが判明した…。

📝キャラ

魔燮ノ騎士:ノエ 
中央地区に所属する遊撃兵。
冷静沈着で鋭い観察力に加えて、高い戦闘能力を誇り、剣を使った剣術、射撃、魔術を扱う事が出来る、その実力はA級の魔族を単身で倒すほど。
普段は冷静であるが人情深いところがあり、人の生死が関わると感情的になることがある。

狩リ人:カラド 
魔燮ノ騎士同様、魔族と戦う組織「狩リ人」の一人
狩リ人の中でも極めて冷酷で、魔族の疑い、仲間の疑いがあった場合は老弱男女関係なく即座に始末する……
迷いの無い残酷無慈悲な行いと、常に血の臭いを漂わせている事から【鮮血のカラド】と呼ばれ、人種問わず恐れられている。


※2人とも男性ですが、性別転換はOKですm(__)m✨

ーー下記台本ーー

※雨が降りしきる夜中…。
ノエは3つ目の拠点で、魔族に関する新たな情報を書き込んでいた。

※ノック

ノエ
「(誰だ、こんな夜中に?魔族か?)」
※剣を持ってドアに向かって歩く

ノエ
「『ん?この臭いは…。』
はぁ…お前か、カラド。(不機嫌そうに)」
※ドアを開ける

カラド
「フフフ…確認もせずに開けるなんて、不用心ですねぇ。
僕が人間に化けた魔族だったらどうするんです?」
※家の中に入る

ノエ
「臭いだよ。」

カラド
「臭い?」

ノエ
「変身で見た目は真似できても、臭いまでは真似できないからな。
このむせかえるような血の臭いを漂わせているのは、お前しかいない。」

カラド
「覚えていただき光栄です。」

ノエ
「……それで、僕になんの用だ。」

カラド
「おや?今日の先生は、いつにも増してご機嫌斜めですねぇ
何かあったんですか?」
※コートを脱ぎ、椅子に座る

ノエ
「………お前。(ドアを閉める)
国王の告発で、人間の女性に魔族の疑いをかけて処刑した上に、財産を根こそぎ奪って行ったんだってな。」

カラド
「よくご存じで。」

ノエ
「彼女とは知り合いだったものでな。少々調べさせてもらった。」

カラド
「彼女、中央地区のガラクで、人気だったサロンを経営していた方ですよね。その美貌と人柄で民からはもちろん、貴族からも支持を得ていた。
………確か名前は。」

ノエ
「カテリーナだ……。」

カラド
「そうそう、そんな名前でしたね。」

ノエ
「カテリーナは明らかに人間だったはずだ…。
なのに、何故こんなふざけた依頼を受けたんだ。」

カラド
「確かに彼女は、正真正銘の人間だったんですけどねぇ。
でも、国王直々の告発を真っ向から嘘だと言う訳にはいかないでしょう?
狩り人も国からの支持がないとやっていけないんですよ。」

ノエ
「……結局は金のためにやったんだろ。」

カラド
「彼女の財産はすべて国王に渡しました。その件では銀貨一枚も得てはいません。」

ノエ
「…………表向きはな。
だが裏では、報酬として多額の金額を得たんだろう?」

カラド
「ハハ、それもご存じでしたか……。
でも、僕はあくまで狩リ人としての仕事を全うしただけです。
それに彼女は少々やりすぎた…自分の人気を利用して国の政策を変えようとしわけですから。」

ノエ
「………全く(苛立ち)
同じ守りし者としてお前たちのやり方には目が余る。
お前がやってる事は、ただの人殺しだ。」

カラド
「綺麗事はよしましょうよ…
町で評判の肉屋が実は魔族で犠牲者を集めていたとわかっても、証拠が無ければどうします?
貴方に…貴族のふりをしている魔族を狩れますか?」

ノエ
「当たり前だ。
その貴族が魔族であるという証拠を集め、正式な手続きをすればすぐにでも…ーーーーー」

カラド
「そう、それですよ(上記に被せるように)
貴方たち騎士は、自身の判断で魔族の疑いがある者を狩れない…。 
その手続きとやらをしている間に、どれだけの人間が犠牲になっていてもね。」

ノエ
「必要な事だ…そいつが魔族じゃない可能性もある。
魔族であるという確かな証拠を集めなければ、無関係の人間を手にかける事になってしまうからな。」

カラド
「なるほど…ではあなたは「必要な情報を集めるために見捨てた」そういうわけですね。」

ノエ
「……っ!僕は見捨ててなんて-----」

カラド
「同じことですよ。(上記に被せるように)
結局「守りし者」と自称している割に、確かな証拠がなければ動こうともしない。
……それが現実だ。」

ノエ
「…………。(睨みつける)」

カラド
「でも、狩り人には魔族の疑いがあるものを即座に狩ることが出来る。
助けを求める人間を…守ることが出来る。
あなた達頭の固い無能な騎士より、僕たち狩り人こそが真の守りし者であり……。(剣を抜く)
正義なんですよ。」

ノエ
「正義か…。
僕の好きな言葉じゃない」

カラド
「おや、それは何故です?」

ノエ
「正義なんて、都合のいい保身的な言葉でしかないからだ。
口では正義と言いつつ、民の財産を貪り自分の地位や権力を守るため無実の人間を悪に仕立て上げる奴もいれば、お前みたいに権利を利用して人殺しを正当化している悪もいる…。」

カラド
「………前者はごもっともな意見ですが。
狩り人を悪と言うのは…聞き捨てなりませんね。」

※しばらくにらみ合う2人

カラド
「……まぁいいでしょう。(剣を納める)
今日は言い争いをするために来たのではありませんし。」

※カラドは椅子にかけていたコートを取り、ドアの前に立つ

カラド
「この付近に拠点を作りましてね、もし仕事があれば僕も呼んでくださいよ。
あなたであれば喜んで助太刀いたしますから。」

ノエ
「……必要があればな。」

カラド
「フフ、では。」

※カラド退出

ーー回想ーー
カラド
「結局「守りし者」と自称している割に、確かな証拠がなければ動こうともしない。
……それが現実だ。」
ーー回想終了ーー

ノエ
「…くそっ!!(壁を殴る)
…………まさか、あいつと同じ考えだったとはな。」

※ノエは窓を見る

ノエ
「………もう、決断するべきなのかもな。」

 

ーーEDーー


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