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映画 おそ松さん【映画・ドラマ・アニメ・小説・その他レビュー集】

映画 おそ松さん【映画・ドラマ・アニメ・小説・その他レビュー集】


タイトル:映画 おそ松さん
脚本:土屋亮一
監督:英勉
主演:Snow Man
 
2022年3月25日に劇場公開されました。
良くも悪くも話題になった映画です。
 
監督の英勉(はなぶさつとむ)は漫画の実写化を多く手がけている人です。
最近だと『東京リベンジャーズ』(北村匠海主演)が有名ですね。
ほかには『賭ケグルイ』(テレビドラマ版、映画版両方。浜辺美波主演)とか。
 
筆者が見たことあるのは
『あさひなぐ』(元乃木坂46西野七瀬主演)
『映像研には手を出すな!』(テレビドラマ版、映画版両方。乃木坂46齋藤飛鳥主演)
あたりです。
 
 
脚本の土屋亮一はバラエティー畑出身の人みたいですね。
『あなた犯人じゃありません』というテレビ東京の深夜にやっていたドラマの脚本に参加しています。
 
ほとんどの人は知らないと思いますけど、前に『青春高校3年C組』というバラエティー番組がテレビ東京でやっていました。
秋元康が企画して、MCを千鳥や三四郎なんかの売れっ子芸人と、NGT48中井りかが務めていました。
プロデューサーを担当していたのは、『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『ピラメキーノ』なんかも担当してきた佐久間宣行です。
そんな『青春高校3年C組』の出演者を使って作られたのが、『あなた犯人じゃありません』だったりします。
 
まあドラマとしてはおもしろくないです。
筆者は『青春高校3年C組』のファンだったので見ていましたけど。
 
 
ほかにも小瀧望(ジャニーズWEST)が主演したNHKのドラマ『決してマネしないでください。』の脚本にも参加しています。
このドラマには、当時ほとんど無名だったラウール(Snow Man)も出演しています。
 
このドラマも大しておもしろくはないです。
馬場ふみかが好きだったから見てましたけど。
 
『決してマネしないでください。』が放送されていた枠は「よるドラ」枠と呼ばれていて、知名度の低い脚本家や演出家をあえて起用するチャレンジ企画枠でした。
 
『腐女子、うっかりゲイに告る。』(カクヨムに掲載された浅原ナオトの小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』が原作)
『だから私は推しました』
『恋せぬふたり』
といった快作を生み出してきた枠だったので、安定を取るような内容ではなく、とにかく攻めたものを期待されてしまっていたわけです。
ところが『決してマネしないでください。』は下手なラブコメに終始してしまった。
不名誉なことに『決してマネしないでください。』から、よるドラは低迷期に入ります。
 
 
アイドルグループ主演という点で言うと、当時の欅坂46(現櫻坂46)主演のテレビドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』の脚本にも、土屋亮一は参加しています。
 
これもやっぱりおもしろくはないです。
欅坂46、好きでしたけど、そんな筆者ですらこのドラマは見ているのがしんどくて、第一話のアバンタイトルで見るのをやめてしまいました。
 
 
さて、脚本:土屋亮一、監督:英勉という組み合わせは『映画 おそ松さん』だけではありません。
アマゾンプライムで配信されているAmazon Originalドラマ『No Activity/本日も異状なし』でも、この二人がタッグを組んでいます(脚本にはシソンヌ・じろうも参加)。
このドラマ、どこかのタイミングで見ようかなと思っていたんですけど、この二人だと知ってしまって見る気が失せてしまった。
 
 
結論としては『映画 おそ松さん』は、良くも悪くもSnow Manファン向けの映画になると思います。
英勉は60点くらいの映画を量産するタイプの監督なので、主演俳優が好きでなければ退屈でしょうね。
土屋亮一の脚本も残念ながら期待できません。
人数合わせのためか、オリジナルキャラクターを登場させるあたり、嫌な予感しかしないなあというのは、おそ松さんの原作もアニメ版もまったく知らない筆者でも思うところではあります。
 
ただSnow Manの宣伝映画としては文句なしだと思います。
SMAPみたいにメンバー全員が俳優として成功するのはなかなか難しいですが、何名かのメンバーがこの映画をきっかけに俳優として見出されて、今後の映画やドラマ出演につながる可能性はあります。
そういう意味では(というかそこしかないんですが)、見に行く価値はあるかもしれません。
まあ筆者は見ませんけど。
 

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ポップカルチャー評論家
専門分野は映画、ドラマ、小説、アニメ
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