シナリオ～シチュエーションボイス～職業編獣医師

唯李 /

2022/10/3 02:29 | 600 文字

シナリオ～シチュエーションボイス～
職業編

獣医師

私

「あなたは、

私の何を見て

私のどこを見て、

好きになったの？

私とあなたは出会ったばかりなのよ。

可笑しいでしょう。

人が見たら、いい笑い者だわ。

あなた、ねえっあなたったら、

どうして、私の目の前にたたずんでいるの？

さっきから、話しかけているのに、無視するおつもりなの？

わたしを束縛するのはまだ早いわよ。

私はまだ「うん」と言っていないわ。

私は、まだあなたを受け入れられないわ。

身も心もあなたにゆだねられないの。

わかって。

だから、できないって言ってるでしょ…

だから、早く、その手を私の首もとから、放してくださいな。

お願いですから。

止めて！

私、その先の尖ったそのなんというのかしらん、その、

止めて、止めてー、それは

止めてーーー

あぁ～

ねこちゃんの飼い主

「先生ありがとうございました。

うちのねこちゃんは、いいお年なんですけどね、注射が大の苦手なんです。」

獣医師

「はい。大丈夫ですよ。仕事柄、大変な思いもするけど、ねこちゃんは比較的楽な方でしたよ。ほら、もうこんなに大人しくなりましたよ。ただ、犬にねこちゃんと名付けるのは、止めて欲しかったですね。あははは。

お大事にしてください。では…。」

2022年10月3日月曜日　唯李😊⚜️

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唯李

唯李(ゆり)と申します。
stand.fmでオリジナル小説を朗読しています。
小説はモノガタリードットコムでアップしているものです。